「ホリスティック養生」カテゴリーアーカイブ

養生とは、養いながら生きていく方法。
幸せに、気持ちよく、楽に、安らかに。太古の昔から、より健やかに、より安らかに、より幸せに、よりよく、生きていく方法、智恵が伝わっています。

一般にいう、「病気を治す」「病気にならない」意味だけではありません。

本来の「養生」は、養いながら生きていくこと。かけがえのない、今このとき、生きている命を、大切にすること。
そんな叡智を 紹介していきます。

四時(しいじ 今の季節)にかなった暮らし方や、自分の命を大切にする、セルフケアのやり方など。
無理が効かなくなったら、養いながら生きていくべきです。
ということは、ほぼ、大人の全員。
それが、いのち、を大切にするということ。
東洋医学はそれが得意です。
とも治療室では、患者さん一人一人の身体とこころに合わせて今このとき必要な養生法をお伝えしています。

河津桜。春の力を自分で利用するセルフモニタリング

河津桜が咲き始めました。寒さの中にも、ひざしのあかるさ、ひのながさ、そして花々のようすに日々季節の移り変わりを感じます。

春は、変化の季節。心身共に、ゆれやすくなります。そのぶん、変化の力を自分で利用することもできるチャンスでもあります。

春は、セルフモニタリング、自分の状態を自分で的確にかんじとるちから、がとてもとても、たいせつです。

治療コースのほか、お灸教室花療法でも、セルフモニタリング力をつけ、軌道修正を自分でできるようになる、おてつだいをしています。

あれおかしいな、とかんじていたら、あまり長く我慢せずに ぴんときたほうへ、一歩。この春 踏み出してみるとよいと思います。

二十四節気の『雨水(うすい)』にひな人形を…今年は2月19日

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二十四節気の『雨水(うすい)』とは。

“陽気地上に発し 雪氷とけて雨水となれば也”(暦便覧)

とあり、冬の陰気が覆っていた地上に陽気が発生し、雪から雨にかわってくる…と江戸時代の暦に書かれています。

湿気寒いときは関節の痛みがつらくなりがち。暖かくしてお過ごしを。

しかしながら例年、雨水を過ぎると急に春めいてくる日が増えます。ひな人形は雨水に飾ると 良縁に恵まれる、縁起が良いといわれています。

持っているお雛様がある方はどうぞ。お雛様の絵を描いて飾るだけでも。桃や桜など、ピンクのお花を飾るだけでも… 気は心。ご自分の中の女性性を寿いであげてください。

春の養生のコツは、「のびのび!」(古典 四気調神大論より)

春の養生を、患者さんのために簡単にまとめました。コツは、「のびのび!」

春の養生(古典より)

  • 少し遅く寝て少し早く起きて庭に出てゆっくりと歩き、髪を解きほぐし、体を伸びやかにする。(身体を動かし、気持ちよくのびのびと~)
  • 心持ちは活き活きと生気を充満させて、生れたばかりの万物のようにするよい。(ストレスはためない)
  • 生れたばかりの万物のように、とは。自然な生長にまかせるべきで、邪魔はしてはならない。褒めるべきで、罰してはいけない。(自分も他人も褒めて伸ばす♪押さえつけない)
  • 大いに心をはげまし、目を楽しませるべきで、体をしいたげてはならない。(楽しむこと、でも疲れすぎないで!)

2000年前の最古の医学書 黄帝内経素問四気調神大論を読んでみると春の3ヶ月間を「発陳」と言う、とあります。
元々春という言葉は 発る・張るから来ているといわれ、冬の間かくれていたすべてのものが、芽を出し活動的になり始める時期です。

昼の時間が長くなり、外の気温もだんだんと上昇しはじめると、「陽」の要素が少しずつ増し、消耗を避けてじっと閉蔵していた動物や植物も、陽気に応じて活発に行動し始めます。

人間も同じく陽気が徐々に活発に働き始めます。この気に従って適度に行動する事が良く、動かないでじっとしていると、陽気が体の内にこもってしまい病気になる原因を作ってしまいます。

春は、のぼせ、アレルギー症状、月経不順、気分の浮き沈み、肌荒れ、胃腸障害、等が 心身の変化が出やすい季節。

小さな自然である人間は、大きな自然の影響を受け、四季が変化するように、刻一刻と変化し続けています。春の「気」をうまく利用して、のびのびとした体と心を養いましょう。とも治療室がお手伝いします。

立春。暦上、春になりました。春の養生は「陽気」コントロール。

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春の花がほころびはじめました。

まだまだ寒いですが、暦の上ではこれから春が始まります。

中国古来の哲学である、「陰陽学」では、冬は陰が極まる季節。陰とは静と動でいうと静。春からは徐々に陽気が高まり、陰から陽に転化していく季節です。

陽は活動のエネルギーなので、植物は芽を出し、動物は動き出します。自然の一部である人間も陽気を取り込み、活動的になっていきます。

しかし、まだまだ寒さもたくさん残っています。不意に暖かくなったかと思えば、次の日は一気に真冬日に戻ったりします。

そうなると、体の調節が追い付かず、体と自然をつないでいる穴(腠理・そうり:一般的には毛穴のことと捉えられています)の開閉のコントロールがうまくいかなくなり、取り込んだり、発散したりさせないといけない陽気が体内に閉じ込められてしまいます。

陽気は活動のエネルギーなので、体内に閉じ込めるのは良いのではないか?と思ってしまいますが、陽気とは常に動き、巡るもので、一か所に閉じ込めておくものではありません。

閉じ込めてしまうと、陽気が強くなり、熱を帯びるようになり、喉が痛い、喉が渇く、咳が止まらない、血圧が高くなる、イライラする、気分が滅入るなどの症状が起きることもあります。熱の鬱積がひどい場合は火を起こします。

火が起きると熱は上に向かい、風を起こします。そうなるとフラフラとめまいがしたりするようにもなります。そうならないためにも陽気はうまく発散させることが大切です。

そんな時は、少し汗ばむ程度の運動をするか、足湯などをして少しだけ汗をかくのも良いですね。余りやりすぎると潤いを消耗してしまうので、ほどほどに。

 

半身浴や長湯が好きな方は、お肌の状態をよく観察してください。かかとがかさかさしていたり、肌のきめが荒れていたら、陰陽バランスが崩れているかもしれません。人それぞれにふさわしい養生があります。早めに専門家のアドバイスを受けると安心です。

 

「節分(せつぶん)」の意味、由来 虎のパンツの謎をご存じ?

「節分(せつぶん)」です。節分とは本来、「季節を分ける」つまり季節が移り変わる節日を指し、立春・立夏・立秋・立冬それぞれの前日に、1年に4回あります。日本では、鬼に豆をまく行事や、今では恵方巻など行事にとして春の節分だけが有名ですね。

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春の節分は大晦日(おおみそか)にあたります。平安時代は、大晦日に旧年の厄や災難を祓い清める「追儺(ついな)」の行事が行われ、室町時代以降は豆をまいて悪鬼を追い出す行事へと発展し、民間にも定着していきました。

疫鬼を追う追儺絵。平安時代中期の政治運営に関する事例を編集した『政事要略』記載。〈『政事要略』(『新訂増補国史大系』28・吉川弘文館)〉

 

豆まきの意味

節分には豆をまきますが、これは中国の習俗が伝わったものとされています。豆は「魔滅(まめ)」に通じ、無病息災の意があります。

昔、京都の鞍馬に鬼が出たとき、毘沙門天のお告げによって大豆を鬼の目に投げつけたところ、鬼を退治できたという逸話があり、「魔の目(魔目=まめ)」に豆を投げつけて「魔を滅する(魔滅=まめ)」となりました。

室町時代以降の書 節分の豆まきれる。江戸の風俗をあらわした江戸時代中期の絵草子『大和耕作絵抄』(石河流宣の作)(国立国会図書館Webサイトから転載)

 

自分の数え年の数だけ豆を食べると病気にならず健康でいられるという風習が今もあります。

この豆は 生でも、煮豆でもなく、炒り豆。でなくてはなりません。「炒る」は「射る」にも通じ、また、鬼や大豆は陰陽五行説(「木」「火」「土」「金」「水」の五行)の「金」にあたり、この「金」の作用を滅するといわれる「火」で大豆を炒ることで、鬼をやっつけるわけです。

鬼のパンツは虎柄なわけ

♪鬼のパンツはいいパンツ~♪ トラの毛皮で できている つよいぞ  5年はいても やぶれない♪

という歌がありましたが、鬼は虎のパンツをはいていますね。これは「鬼門」に由来するそうです。

「鬼門」は鬼の出入りする方角で「北東」とされ、この方角は十二支にあてはめると「丑」「寅」の方角(うしとら)にあたります。そのため、古来 鬼は「牛(丑)」の角(つの)をもった姿で、「虎(寅)」のパンツなのです。語呂合わせのようですが本当にそうなんです。

とも治療室の花粉症治療は、まず徹底的に, 冷えとりから。

とも治療室の花粉症治療は、まず徹底的に冷え取りから。

シーズン前からのお手入れがマストですが、今からでも間に合います!

患者さんには、個別にツボを指導していますが、自分だけでやる場合は、よく体を触ってみることから始めてください。

触ること自体が「ケア」になっています。触るときに あらかじめ手は暖かくし、お手入れしてふわふわすべすべにしておくと、なおよしです。

まずはお腹、背中、腰を触って、冷たいところを重点的に、冷え取り小豆灸をできるだけ毎晩、あたためて。 これで、身体のベースを作っていきましょう。

毎日コツコツ、で、症状も驚くほど軽くなることがありますし、何のデメリットもないので、ぜひお試しを。

簡単手作り小豆灸の作り方はこちら

 

貝原益軒、養生訓の導引法

江戸時代の健康体操「導引」

図は、馬王堆の埋葬品から発見された、紀元前168年の頃の導引圖から。
図は、馬王堆の埋葬品から発見された、紀元前168年の頃の導引圖から。

養生訓(ようじょうくん)は現代でも読者の多い、健康生活実用書。
江戸時代前期、福岡・黒田藩の儒学学者、”貝原益軒(かいばらえっけん)”(1630~1714)が著しました。

貝原益軒は、その時代としては超長生き(享年85歳)で、しかも多くの著作は、藩の任務を引退した晩年のもの。ベストセラー養生訓も亡くなる1年前の著作です。

まさに養生の鏡というべき「私は84歳の今でもこんなに元気!」の秘訣を集約した実践書。
学者ながらも、堅苦しい内容ではなく、病に負けずに身体を健康にたもち、心安らかに、楽しく人生を過ごす秘訣が書かれています。

ウォーキング、食べ合わせや料理法も含む食生活、心の安定のたもちかた、人生の楽しみ方、呼吸法、導引術、 医者のかかり方、薬の飲み方等々、きめ細やかなで現代人にもなかなかに役立つ内容です。

 


 

「養生訓」の、導引について、まとめておきます。

図は、馬王堆の埋葬品から発見された、紀元前168年の頃の導引圖から。
図は、馬王堆の埋葬品から発見された、紀元前168年の頃の導引圖から。

*導引とは、東洋医学の柱の一つ、湯液(いわゆる漢方薬)、鍼灸とならぶもので、運動療法のことです。動く、擦る、揉むといった動作で、  体の代謝=気血の流れをよくする方法です。他人にしてもらうか自分でします。

実際にやってみると爽快!です。実際、今のいろんな体操にも、同じような動作が取り入れられていますね。貝原先生、現代に生きていたらテレビに引っ張りだこだった方ではないでしょうか…。江戸時代の健康体操法、是非、一度お試しください。


 

 

導引を毎日実行すれば、血行よく、消化を助け、気持ちを和らげる。

  • 朝、起きる前に、両足を伸ばし体の濁りを出す。起きて座り、頭を仰向かせて、両手を組み前方に付きだし上げる。
  • 歯を何度も噛み合わせ、左右の手をもって首筋を交互に押す。
  • 両肩を上げ、首を縮め、目をふさいで急に肩を下げる動作を三度ばかり繰り返す。
  • それから、顔を両手で何回もなでおろす。目がしらから、目じりに何回もなでる。
  • 鼻を両手の中指で六、七度なでる。
  • 耳たぶを両手で挟んで六、七度なでおろす。両手の中指を両耳に入れて、何回か耳孔をふさいだり開いたりする。
  • 両手を組んで、左へ引くときは頭を右に回し、右へ引くときは左に回す。これを三回。
  • それから、手の甲で左右の腰の上、胸のあばら骨のあたりを筋交いに10回ほどなで下ろす。
  • 両手で腰を指圧する。
  • 両手で腰の上下を何度もなで下ろす。こうすると、神経のはたらきがよくなる。
  • 両手で、臀部を軽く10回ほど打つ。
  • 腿をなで下ろす。
  • 両手を組んで、膝頭の下を抱え足を前に踏み出すようにし、左右の手を自分の方に引きつける。
  • 両足をもこのように何度も繰り返すがよい。
  • 左右の手をもって両方のふくらはぎの表裏を数回なで下ろす。
  • 片足の五指を片手でにぎり、足の心(足の裏側の土踏まずの中心)を左手で右足の方を右手で左足の方を10回ほどなでる。
  • 両足の親指を強く引きながら、ほかの指をひねる。これを毎日続けるといい。
  • 従者や、子供たちに教えて、ふくらはぎをなでさせたり、足心(足の裏側の土踏まずの中心)をこすらせるのもいい。足の指を引っ張らせるのもいい。
  • 朝晩こうすると、気分が落ち着き足の痛みも治る。長く歩いた後は、足心(足の裏側の土踏まずの中心)をもむのがよい。
現代語訳は森下ジャアナルを参照させていただきました。!感謝!

 

<参考文献> こちらも読んでみてください。

さまざまな方が解説書も出しています




大寒の養生

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暦の上で一番寒い日、大寒。中国では「大寒は、風を防いで寒さを防ぎ、朝は高麗人参、黄耆を浸した酒を飲み、夜は杞菊地黄丸を飲む」と伝えられています。

それらの漢方薬の主な効能は、生命エネルギー補給、免疫アップ、潤い補給です。いずれも冬の養生の根幹で、理にかなっています。

大寒の養生は、

  1. 暖かいものを食べ(冷たいものは食べない)
  2. 寒さから身を護り、(冷えとり)
  3. 保湿(保湿機、マスク)
  4. 感染防止。(うがい手洗い)

です。

年末年始のイベントで飽食しがちな時期のあと、全般消化機能に負担がかかっています。

おなかを休めるために、食べ物には気を付けましょう。味の濃いもの、脂っぽいものは避けて、おかゆや汁物など温かく消化に良いものを、少しずつ食べるようにしてください。朝目覚めた時やご飯を食べる前に、「あーおなかがすいた!」と感じる様なサイクルが良いのです。

 

できることをすこしずつ。養生は、「やしないながらいきる」こと。ご自身の命をいつくしみ、そだてながら、何歳からでも、はじめると、未来が変わります

おひとりおひとりの「やしないいきる」を丁寧にお手伝いしています。

調息への下準備。

心、身体も調えて チャージ&デトックス効果倍増の調息法をグレードアップする方法

簡単調息法は、だれでも楽にできる調息法ですが、さらにグレードアップするを紹介します。

 

「うまく深呼吸ができないんです」「気持ちよくならない、かえって緊張してしまう」という声が届いています。

普段から息が浅いと、深呼吸が少しやりづらいことがあります。自分なりの「深さ」、今よりも少し深く、でよいのです。さらに深い呼吸をしたいときは、下準備を試していましょう。

調息法をグレードアップしましょう

 

『調身(ちょうしん)・調息(ちょうそく)・調心(ちょうしん)』は三位一体で、

身体や心がまだよくほぐれていないときは、息をするのも、それだけ、ちょっとつらいのです。

 

「簡単調息」を、もっとうまくやりたい、というときは、できる範囲で、以下を下準備してみてください。

下準備

  1. 寝る前3時間前までには、心をこれ以上乱すことをすませてしまう。(メールやテレビ、ネットサーフィンなど。)優しい音楽を聴きながらその辺を少し片づけをしたり とにかくのんびりと、ゆっくりと、過ごしましょう。
  2. 寝る前1~2時間前には、お風呂はすませる。ぬるめのお風呂に、塩を入れたり、好きな入浴剤を入れたりして 身体もゆったりとリラックス。身体がほてりがちな人は2時間前までに上がってください。
  3. すっかり寝る支度をしてお布団へ・・・

調息いかがでしたか?

「1回2回で寝ちゃった!」

それもすばらしい!

『調身(ちょうしん)・調息(ちょうそく)・調心(ちょうしん)』がそろえば、チャージ&デトックス効果は倍増です。

息、呼吸、調息 関連ブログ

『調身(ちょうしん)・調息(ちょうそく)・調心(ちょうしん)』

簡単調息法。

調息への下準備。

 

延命の水「寒九の水」お水取りの日。

寒九の水 お水取り

延命の水「寒九の水」…お水取りのチャンス。

古来から、寒中は 水の質が良いとされており、「寒の水」を使って寒紅の製造、酒・醤油・味噌などの寒仕込み、刀研ぎ、鏡研ぎ、紙漉きなどが行われてきました。

おそらく、気温が低いために雑菌が少なく、不純物が少なく、そういったことがうまくいくことが経験で分かったのでしょう。

この、寒中に汲んだ水を「寒の水(かんのみず)」と呼びます。とくに寒に入って9日目の「寒九(かんく)」の日に汲んだ水は「寒九の水」と呼ばれ、そのままでも薬として 珍重されました。

機会があれば、ぜひ、寒九のお水取りをなさってください。

水はすべての基本。これを使って保存食を作って1年食べたり、さしあげたりと、「特別な水」を生活に取り入れるのは新鮮なものです。小さなことに気持ちを心をこめる、なにげないことですが、ホリスティック養生ではたいせつなことなのです。