「湿邪」タグアーカイブ

梅雨の養生「芒種(ぼうしゅ)」になりました。

ダウンロード (2)

夏の二十四節気のひとつ「芒種(ぼうしゅ)」になりました。暦便覧には「芒(のぎ)ある穀類、稼種する時なり」と記されています。 「芒種」はイネやムギなどの芒(のぎ)のある作物の種を播(ま)く時節。

日本では梅雨入りのころになり、種まきはもう少し早めに行われる地域が多いです。

忙しく、’適当に’、体を動かそう。

種まきの季節とは、忙しく作業する時期というようなイメージです。実際このころ、晴れ渡る日と、雨の日とが 続きます。昔は、晴れた日は、作業で忙しくなったことでしょう。

この時期、湿気(東洋医学では湿邪という)で 身体が重く、関節の節々が痛くなりがち。そんなときは、ある程度(疲れすぎない程度に)積極的に体を動かし、循環を良くしましょう。

梅雨の過ごし方のコツ

★汗で濡れたままにせず、そっとふき取りましょう。汗をかきやすい部分にハンカチや手ぬぐいを忍ばせて抜き取るのも◎
★食事は腹八分以下を心がけましょう。空腹の時間も大事。
★飲食物は、「体温より温かい薄味のもの」が体に優しい。
★生もの・がぶがぶ水分を取る・甘いもの・味の濃いもの・脂っこいもの、べたつくものは食べないようにします。
★適宜運動します。
★面倒がらず、湯船に浸かりましょう。
★冷えすぎない程度に、上手に空調を使いましょう。

季節にそって、身体は変化しています。うまく波に乗り、快適な毎日を過ごしましょう。ホリスティック鍼灸でお手伝いしています。

夏のホリスティック薬膳。

実際に「夏だ~!」と感じるよりもずっとまえに、自然も体も、夏へと移行を始めています。

今から、夏の養生を始めておくとこの後がずっと楽です。

 

夏は心に負担がかかる。

夏には「心」(しん)の働きが活性化します、季節の中で一番「陽」が強い夏は、体の中で最も陽が強い「心」の働きが強まるからです。

東洋医学的「心」は、西洋医学的な心臓の機能だけでなくて、精神活動もつかさどります。人体の働きや機能をふくんでいます、以下。

・血液循環 心臓、血管系
・精神活動
・睡眠

「心」が変調すると、熱っぽくイライラしたり、睡眠障害などの症状が現れます。

余分な熱を取り去り、うるおいを増してくれる食材をとりましょう。

 

夏は知らず知らずに汗をかくので、水分補給が大事です。でも、がぶがぶ液体を飲むと、消化器に負担がかかります。

水分を取るなら体温以上のノンカフェインを一口ずつ。なにより、食材の細胞膜に含まれている形の水分が一番おすすめ。季節の食材を、さっぱり味で 適切に食べましょう。

シジミの味噌汁や、野菜たっぷりみそ汁はミネラルも多く本当に疲れが取れます。

 

適宜マイルドに温める食材も取りましょう。

夏とはいえ、気温変動が大きく、外気温がそれほど高くない、風邪にあたって冷える、クーラーで冷えるなど、「冷え」対策も同時に必要です。

マイルドに温めてくれる食材も適宜とりましょう。

薬膳では、一つの性質を使ったら、逆の性質のものもプラスする、というのを覚えておくと、味的にもおいしい料理ができます。

たとえば、ゴーヤなど、冷たくしてくれる食材には、こしょう、しょうが、鷹の爪、花椒など、温める食材もプラスするなど。

 

湿邪をさばく食材を取りましょう

日本の夏は高温多湿。「湿邪」という、体内の余分な水分が、様々な症状を起こします。たとえば、余分な水分の代表、むくみ。さらには、疲れやすい、体が重だるいなど。

ソラマメ、枝豆などの豆類は、湿気をさばいてくれるうえ、胃腸の消化吸収能力を高め、余分な水分を排泄する という、夏にもってこいの食材。

緑豆もやしも、豆の性質を持っており、余分な水分を排出してくれます。安価なので、炒めもの、サラダ、汁や麺の具など、積極的に使いましょう。

トウモロコシは、胃腸の機能を補って夏バテを予防、改善します。ヒゲにも薬効があるので入手出来たらお茶にして飲みましょう。甘く香りが良くておいしいです。

参考文献リスト

薬膳を知りたい方へ、参考文献をご案内します。

中医学、東洋医学、薬膳、はたいへん奥が深く、歴史も長く、各流派により諸説あります。

どの本も、自分の体を観察しながら活用ください。

食品の説明は、本によってばらけています。

身につけるには、ネットで調べるのではなく お好きな本を1冊選んでお手元へ。著者の考え方が体にしみこみます。ソースがバラバラの情報より、手で触れる本のほうが、ずっと役に立ちます。

 

早乙女 孝子 の いつもの食材効能&レシピ帖―漢方の知恵を毎日の食卓に 食材338点レシピ151点

武鈴子著、からだに効く和の薬膳便利帳、一般社団法人家の光協会(2012)

高橋楊子ら著、体質・症状・年齢別東洋医学で食養生

仙頭正四郎監修、現代の食卓に生かす「食物性味表]、日本中医食養学会(2006)

大人世代の漢方入門