「ホリスティック養生」カテゴリーアーカイブ

養生とは、養いながら生きていく方法。
幸せに、気持ちよく、楽に、安らかに。太古の昔から、より健やかに、より安らかに、より幸せに、よりよく、生きていく方法、智恵が伝わっています。

一般にいう、「病気を治す」「病気にならない」意味だけではありません。

本来の「養生」は、養いながら生きていくこと。かけがえのない、今このとき、生きている命を、大切にすること。
そんな叡智を 紹介していきます。

四時(しいじ 今の季節)にかなった暮らし方や、自分の命を大切にする、セルフケアのやり方など。
無理が効かなくなったら、養いながら生きていくべきです。
ということは、ほぼ、大人の全員。
それが、いのち、を大切にするということ。
東洋医学はそれが得意です。
とも治療室では、患者さん一人一人の身体とこころに合わせて今このとき必要な養生法をお伝えしています。

簡単調息法。

image (2)『調身・調息・調心』は、いわば1つやれば残り2つが整う 一石三鳥の極意。

お休みの日に、試してみてください。

簡単調息法。寝る前に、1分! 調息して、ピカピカお肌になりましょう

調息の、初心者むけ方法です。息を整えることで、身体に酸素がまわり、疲れがいやされます。

深い息をすることで、腸が刺激され、デトックス!

翌朝すっきり、エネルギーチャージとデトックスで、お肌がピカピカに・・・。

 

★簡単調息★

  1. 楽な姿勢で横たわる。
  2. 左右の親指どおし、人差し指どおしをくっつけ、おなかの上に両手を置く。△を作るような感じ。肘にお布団等を挟むと安定します。
  3. 息をゆっくりすいます・・・・指が離れるのを感じて・・・・
  4. 息をゆっくり吐きます・・・・指が近づくのを感じて・・・息が深くなるにつれ、指は離れていきます。くっつけるのは最初だけ。
  5. らくに、きもちよく、できるだけゆっくり・・・・最初は数回。

慣れてきたらゆっくり繰り返します。そのまま寝てしまってかまいませんし、気持ち良ければどれだけ長くやっても問題ありません。

 

『調身(ちょうしん)・調息(ちょうそく)・調心(ちょうしん)』

簡単調息法。

調息への下準備。

立秋(りっしゅう)の養生

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立秋(りっしゅう)になりました。

初めて秋の気配が現れてくる頃とされ 『暦便覧』では「初めて秋の気立つがゆゑなれば也」とあります。

まだまだ残暑が残りますが 空や風に秋の気配が混じってきます。

秋の養生を、2000年前の医古典「素問 四気調神大論」からいくつか。

・秋は、鶏のように早寝早起きしてしっかり活動する。

・涼しくなっても、衣服は軽くしすぎないで、さむさに徐々に順応させていく。この部分「気温変動・気候変動には徐々に対応する」と解釈するべきかと。たとえば、暑い日、気持ちよくかんじるままに、強めのクーラーや扇風機にあたると非常に消耗します。

・心配や悲しみ、感傷など、だんだん気分が落ちやすくなるが、つとめて「平らか」にしておくこと。

 

現代にも通じることばかりです。 日照時間が減ると、自然に、気分が落ちるタイプの方がいます。

早めに気づいてお手当てしましょう。今のうちに しっかり立て直すことで、気分も上がります。とも治療室では、ホリスティックトリートメントで 季節に応じた バランス調整をお手伝いしています。

この汗、ホットフラッシュ?! 東洋医学で汗をみる。

あまりの猛暑に「生まれて初めてこんなに汗かいた!」「とうとう更年期?!」

…「汗」について、東洋医学では 様々な観点から考え、ホルモン変動だけでない様々な要因原因を探っていきます。

ざっくりいって、さらっとしていて、かいて気持ちの良い汗ならOk。

べたついて不快な汗 あまりにも大量でかいたあとどっと疲れる汗、匂いの強いもの、皮膚が荒れてしまう汗は、対応・治療が必要な状態かも…。

汗は、東洋医学ではとってもだいじ。

中国明代末期の名医、張景岳は、問診の重要な基礎を『十問歌』という形にして後世に残しました。

「一に寒熱、二に発汗…」とはじまります。

汗は熱(高熱、低体温、冷えエトセトラ)に次いで、二番目に重要なファクターなのです。

暑ければかく汗ですが、東洋医学(中国医学)で 「症状」と とらえるものもいくつかあります。

一般に  よくみられる、「不足による汗」を 紹介しますね。

自汗(じかん):日中の発汗。動くと悪化するのが特徴。冷えや心身疲労がある方に多いです。エネルギー不足による汗です。じわーだらだらととまらない感じです。実際体は疲れているのですが、あまりに長期間にわたって疲労がたまると「疲れている」ことすらわからなくなってしまいます。じわーだらだらと、汗をかいて なんかずいぶん汗かきになったな、と 気づいたら 即 メンテナンスしてください。症状が、「やまい」になるまえにくいとめることができます。

 

盗汗(とうかん):睡眠中の発汗。目が覚めると止まります。顔が赤くてのぼせる方に多いです。体の中に当然あるべき温かさが少ないことによる汗です。シーツがびしょびしょになるくらい、かく場合もあります。

 

全てはバランス

不足とはいっても、日常生活がなんとかおくれる程度であれば、「絶対的不足」ではなくて、「偏り」による不足が多いのです。

上記の症状に 思い当ったり、おかしい?・・・・となんとなく感じていたりしたら、早目の治療をお勧めします。早期ほど、少ない治療回数で改善が見込めます。

とも治療室は「ここちよい身体のお手入れ」で、快適な毎日を送るお手伝いをしています。

明日は夏至です。この日の朝露は特別…

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1年で最も昼の時間が長くなる日。梅雨だと実感しにくいですが、朝日が昇るのが確かに早いです。

ヨーロッパでは、夏至を特別なお祭りにしている国が多いですね。花かんむりをあんでかぶり、健康を祈ったり。日が短い地域では、「一番 昼間が長い日」は、格別嬉しかったのでしょう。歌って踊って美味しいものを食べてみんなでお祝いする日になりました。

夏至の時期のフレッシュハーブは特別な薬効があると珍重されます。摘む機会があれば、ぜひこの日、特に早朝、夜明け頃、朝露が下りた状態で摘んだハーブをお試しください。簡単にはハーブティを。

日本の梅雨だと朝露って感じではないですが、朝、濡れてキラキラしている植物を愛で、雰囲気を味わってもらえるとよいなあと思います。

みずみずしい茅の香り…夏越の大祓(なごしのおおはらえ)と、古歌

夏は食中毒や感染、「ストレスがたまってイライラ」など、危険がいっぱい。そんな季節だからこそ、日本にはこんな風習が残っています。

6月末日に夏越の大祓(なごしのおおはらえ)が 各地で そっと催されます。名越、六月祓(みなづきのはらえ)とも。ご近所や旅行先で探してみてください。

できたての茅(かや)の輪は、みずみずしくとても良い香り。茅の輪くぐりしながら、ことばをとなえる 風習があります。それぞれの神社ごとに唱え言葉があるようです。くぐるときには、ぜひ。

以下は神社本庁しょうかいのことば。

★半年間の穢れを祓い、無病息災を祈るため、茅の輪ちのわを三回くぐりながら「水無月の夏越の祓する人は千歳の命のぶというなり」と唱える(神社本庁より

 

「湿」対策。 心身をデトックス&リセットする方法。

心身をデトックス&リセットする方法。

スワイショウは、体の循環をうながし、体の中の余計な「湿」(しつ)を「さば」きます。頭スッキリ、肩、背中、腰まで 軽やかに。
ぜひ試してみてください
気持ち良い範囲で。最初は簡単な前後で。慣れてきたらお好みで、様々なアレンジをどうぞ。
「ぜんぜん物足りない」くらいからはじめ、様子を見て負荷を増やしていくと安全です。

 

《前後のスワイショウ》

★中国語で「 甩手 」です。検索すると色々と動画が出てきます。見ればわかる簡単な動作、ぜひおためしを。

【準備姿勢】
立った姿勢、足は肩幅ぐらいに広げて立つ。
つま先は正面を向ける。

【基本動作】

  1. 手を前後に振る。
  2. 前に上がった時は、胸の高さぐらい。
  3. 後ろは、前に持ち上げられた腕が重力の反動で落ちる感じにする。無理に後ろに振らなくてよい。
  4. 力はなるべく抜く
  5. スピードは気持ちよく。

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梅雨の養生「芒種(ぼうしゅ)」になりました。

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夏の二十四節気のひとつ「芒種(ぼうしゅ)」になりました。暦便覧には「芒(のぎ)ある穀類、稼種する時なり」と記されています。 「芒種」はイネやムギなどの芒(のぎ)のある作物の種を播(ま)く時節。

日本では梅雨入りのころになり、種まきはもう少し早めに行われる地域が多いです。

忙しく、’適当に’、体を動かそう。

種まきの季節とは、忙しく作業する時期というようなイメージです。実際このころ、晴れ渡る日と、雨の日とが 続きます。昔は、晴れた日は、作業で忙しくなったことでしょう。

この時期、湿気(東洋医学では湿邪という)で 身体が重く、関節の節々が痛くなりがち。そんなときは、ある程度(疲れすぎない程度に)積極的に体を動かし、循環を良くしましょう。

梅雨の過ごし方のコツ

★汗で濡れたままにせず、そっとふき取りましょう。汗をかきやすい部分にハンカチや手ぬぐいを忍ばせて抜き取るのも◎
★食事は腹八分以下を心がけましょう。空腹の時間も大事。
★飲食物は、「体温より温かい薄味のもの」が体に優しい。
★生もの・がぶがぶ水分を取る・甘いもの・味の濃いもの・脂っこいもの、べたつくものは食べないようにします。
★適宜運動します。
★面倒がらず、湯船に浸かりましょう。
★冷えすぎない程度に、上手に空調を使いましょう。

季節にそって、身体は変化しています。うまく波に乗り、快適な毎日を過ごしましょう。ホリスティック鍼灸でお手伝いしています。

夏至に生ハーブをつんでセントジョーンズワート油を作ってみませんか? 夏至の花の特別な薬効…

Hypericum

夏至に摘むと特別な薬効を持つ、といわれているハーブがあります。セントジョーンズワート、聖ヨハネの草と言われる、西洋オトギリソウです。(St. John’s wort、セイヨウオトギリソウ)

これで作ったハーブオイル、セントジョーンズワート油(ハイペリカム油 Hypericum)は、切り傷、打ち身、筋肉痛などの症状に良いとされています。

どのオイルもそうですが、肌の弱い人は少量をぬって何もないことを確認する、足など丈夫なところから使う、日光に当たらない部分に塗る、など 自分のペースで、様子を見ながら 使っていきましょう。

通販で苗も手に入ります。今年無理でもぜひ来年…。

作り方は簡単。花をつんで、すりばちなどでつぶします。赤い色素が出たらOK、好みのキャリアオイルにつけこんで、瓶詰め。

花だけだときれいな赤い色にしあがります。

毎日振り混ぜ 、できれば日光に当てます。1か月程度で濾しましょう。

パッチテスト(少量を塗って様子を見る)等をして、安全に自分のペースで楽しみながら使ってください。

 

 

 

 

紫陽花の花まもり。婦人科系の願いも。

紫陽花の花で作るお守りの習わしがあります。6のつく日、6/6や6/16などの日を選んで作るのも良いでしょう。

ドライになっても色がきれいなアジサイならば梅雨の晴れ間の日を選んで作り 乾燥したところにつるしておけば長く楽しめます。

用意するもの
紫陽花の花(葉っぱはとる)

和紙、半紙、障子紙など。

筆、筆ペン、万年筆マジックなど好きなペン

水引 麻ひも、本麻など 自分が良いと思うひも

<作りかた>

紙に、願い事、生年月日、名前を書きます。願い事は何でもOKです。思うだけで 自分のなかから わくっとうれしさがわいてくるような、願いを、ぜひ、みつけてみてください。

花をくるんと紙でつつんで、ひも類で結びます。おうちにつるします。場所は 家の門や玄関などの出入り口、台所などの水場、そして婦人科系願いは、トイレに。