「ホリスティック養生」カテゴリーアーカイブ

 ふと、呼吸を深くしたくなるとき。
 季節のうつろいが、こころにも届いてくるとき。

 この「ホリスティック養生」は、
 自然や月のめぐりとつながるように、
 からだとこころの調和を そっと取り戻すための
 静かな小さなお便りのように作りました。

 治療に通っていなくても、
 ふだん忙しくしていても、
 ただ読んでいただくだけで、
 少しやさしくなれる時間となりますように。

 夜、ふと見上げた月。
 朝、芽吹いたハーブ。
 季節とともにある からだの感覚──
 その気づきが、あなたの内なる力となりますように。

 どの文章からでも、お好きなときに、
 そっと、お読みくださいね。

春の養生のコツは、「のびのび!」(古典 四気調神大論より)

春の養生を、患者さんのために簡単にまとめました。コツは、「のびのび!」

春の養生(古典より)

  • 少し遅く寝て少し早く起きて庭に出てゆっくりと歩き、髪を解きほぐし、体を伸びやかにする。(身体を動かし、気持ちよくのびのびと~)
  • 心持ちは活き活きと生気を充満させて、生れたばかりの万物のようにするよい。(ストレスはためない)
  • 生れたばかりの万物のように、とは。自然な生長にまかせるべきで、邪魔はしてはならない。褒めるべきで、罰してはいけない。(自分も他人も褒めて伸ばす♪押さえつけない)
  • 大いに心をはげまし、目を楽しませるべきで、体をしいたげてはならない。(楽しむこと、でも疲れすぎないで!)

2000年前の最古の医学書 黄帝内経素問四気調神大論を読んでみると春の3ヶ月間を「発陳」と言う、とあります。
元々春という言葉は 発る・張るから来ているといわれ、冬の間かくれていたすべてのものが、芽を出し活動的になり始める時期です。

昼の時間が長くなり、外の気温もだんだんと上昇しはじめると、「陽」の要素が少しずつ増し、消耗を避けてじっと閉蔵していた動物や植物も、陽気に応じて活発に行動し始めます。

人間も同じく陽気が徐々に活発に働き始めます。この気に従って適度に行動する事が良く、動かないでじっとしていると、陽気が体の内にこもってしまい病気になる原因を作ってしまいます。

春は、のぼせ、アレルギー症状、月経不順、気分の浮き沈み、肌荒れ、胃腸障害、等が 心身の変化が出やすい季節。

小さな自然である人間は、大きな自然の影響を受け、四季が変化するように、刻一刻と変化し続けています。春の「気」をうまく利用して、のびのびとした体と心を養いましょう。とも治療室がお手伝いします。

立春。暦上、春になりました。春の養生は「陽気」コントロール。

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春の花がほころびはじめました。

まだまだ寒いですが、暦の上ではこれから春が始まります。

中国古来の哲学である、「陰陽学」では、冬は陰が極まる季節。陰とは静と動でいうと静。春からは徐々に陽気が高まり、陰から陽に転化していく季節です。

陽は活動のエネルギーなので、植物は芽を出し、動物は動き出します。自然の一部である人間も陽気を取り込み、活動的になっていきます。

しかし、まだまだ寒さもたくさん残っています。不意に暖かくなったかと思えば、次の日は一気に真冬日に戻ったりします。

そうなると、体の調節が追い付かず、体と自然をつないでいる穴(腠理・そうり:一般的には毛穴のことと捉えられています)の開閉のコントロールがうまくいかなくなり、取り込んだり、発散したりさせないといけない陽気が体内に閉じ込められてしまいます。

陽気は活動のエネルギーなので、体内に閉じ込めるのは良いのではないか?と思ってしまいますが、陽気とは常に動き、巡るもので、一か所に閉じ込めておくものではありません。

閉じ込めてしまうと、陽気が強くなり、熱を帯びるようになり、喉が痛い、喉が渇く、咳が止まらない、血圧が高くなる、イライラする、気分が滅入るなどの症状が起きることもあります。熱の鬱積がひどい場合は火を起こします。

火が起きると熱は上に向かい、風を起こします。そうなるとフラフラとめまいがしたりするようにもなります。そうならないためにも陽気はうまく発散させることが大切です。

そんな時は、少し汗ばむ程度の運動をするか、足湯などをして少しだけ汗をかくのも良いですね。余りやりすぎると潤いを消耗してしまうので、ほどほどに。

 

半身浴や長湯が好きな方は、お肌の状態をよく観察してください。かかとがかさかさしていたり、肌のきめが荒れていたら、陰陽バランスが崩れているかもしれません。人それぞれにふさわしい養生があります。早めに専門家のアドバイスを受けると安心です。

 

【佐藤初女さん直伝おむすび講習会】最新情報

2025、いよいよ公開開催の運びとなりました。
日本のマザーテレサと呼ばれた佐藤初女さん直伝
山崎直さんのおむすび講習会
申込は、イベント事務局 tomoevent2023@gmail.com まで。
 2026開催予定は2月下旬の土日(決定次第ここで告知します)

佐藤初女さん直伝山﨑直さんのおむすび講習会 2025

「美味しいおむすびを作れたら、それは一つの財産」
そう初女さんはおっしゃっていたそうです。

初女さんのそば近くで
長くお手伝いされていた山﨑直(やまざきすなお)さんから
お米の扱い、ご飯の炊き方、おむすびを教わります。

初女さんとの出会いや思い出など
直さんのお話もうかがいます。

一粒の米にも一滴の水にもこころを注いでいく
いのりのようなひとときを、ぜひご一緒しましょう。
心よりお待ちしています。

ホリスティック鍼灸【とも治療室】河合リコ

4月日程:4月20日 (日曜日)開催決定

(以前お知らせしていた4/19から)上記へ変更となりました)

時間:11:00~14:00

約3時間。早退可能です。終了時間は人数により前後します。

開場(受付開始):30分前

参加費:5,000円

おむすび2個・みそ汁・ドリンク付

場所:JR中央線「武蔵小金井駅」近隣

駅から約10分、予約確定後詳細ご案内

内容:一人一人おむすびを結びます。

試食タイムあり

持ち物:エプロン等。

予約確定後ご案内します

問合せ・申込:とも治療室イベント事務局 tomoevent2023@gmail.com

講師:山崎直(やまざきすなお)さん

【講師プロフィール】https://sunaomusubi.com/

中学2年の息子が、最期に食べたものが おむすびだったことから佐藤初女さんに出会う。「あなたとは普通のご縁じゃないわね」という初女さんの言葉から始まった交流は13年に及び、「直さんとは深いところで繫がっているから」という言葉が初女さんから頂いた最期の言葉となった。初女さんのおむすびを初女さんのおむすびの祈りを伝えたく、全国でおむすび講習会を行っている。森のこもれびサイトより


【佐藤初女さんについて】

1921年青森市生まれ。小学校教員、弘前染色工房主宰を経て83年、自宅を改装し「弘前イスキア」を、92年、岩木山麓に「森のイスキア」を開設。迷い、疲れ、救いを求めて訪れる人に食事を供し、寄り添うことで、多くの人々の再生のきっかけとなってきた。その活動は、『地球交響曲(ガイアシンフォニー)第二番』で広く知られるようになる。『おむすびの祈り』『初女さんのお料理』『いのちの森の台所』等著書多数。2016年2月1日逝去。


画像は「いのちをむすぶ」佐藤初女(著)集英社


***関連リンク****

主催の思い https://tomohari.com/musubi/

佐藤初女さん「いのちのおむすび」動画
https://www.youtube.com/watch?v=zyK8L-z70Hk

 

明日は夏至です。この日の朝露は特別…

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1年で最も昼の時間が長くなる日。梅雨だと実感しにくいですが、朝日が昇るのが確かに早いです。

ヨーロッパでは、夏至を特別なお祭りにしている国が多いですね。花かんむりをあんでかぶり、健康を祈ったり。日が短い地域では、「一番 昼間が長い日」は、格別嬉しかったのでしょう。歌って踊って美味しいものを食べてみんなでお祝いする日になりました。

夏至の時期のフレッシュハーブは特別な薬効があると珍重されます。摘む機会があれば、ぜひこの日、特に早朝、夜明け頃、朝露が下りた状態で摘んだハーブをお試しください。簡単にはハーブティを。

日本の梅雨だと朝露って感じではないですが、朝、濡れてキラキラしている植物を愛で、雰囲気を味わってもらえるとよいなあと思います。

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夏至に生ハーブをつんでセントジョーンズワート油を作ってみませんか? 夏至の花の特別な薬効…

Hypericum

夏至に摘むと特別な薬効を持つ、といわれているハーブがあります。セントジョーンズワート、聖ヨハネの草と言われる、西洋オトギリソウです。(St. John’s wort、セイヨウオトギリソウ)

これで作ったハーブオイル、セントジョーンズワート油(ハイペリカム油 Hypericum)は、切り傷、打ち身、筋肉痛などの症状に良いとされています。

どのオイルもそうですが、肌の弱い人は少量をぬって何もないことを確認する、足など丈夫なところから使う、日光に当たらない部分に塗る、など 自分のペースで、様子を見ながら 使っていきましょう。

通販で苗も手に入ります。今年無理でもぜひ来年…。

作り方は簡単。花をつんで、すりばちなどでつぶします。赤い色素が出たらOK、好みのキャリアオイルにつけこんで、瓶詰め。

花だけだときれいな赤い色にしあがります。

毎日振り混ぜ 、できれば日光に当てます。1か月程度で濾しましょう。

パッチテスト(少量を塗って様子を見る)等をして、安全に自分のペースで楽しみながら使ってください。

 

 

 

 

紫陽花の花まもり。婦人科系の願いも。

紫陽花の花で作るお守りの習わしがあります。6のつく日、6/6や6/16などの日を選んで作るのも良いでしょう。

ドライになっても色がきれいなアジサイならば梅雨の晴れ間の日を選んで作り 乾燥したところにつるしておけば長く楽しめます。

用意するもの
紫陽花の花(葉っぱはとる)

和紙、半紙、障子紙など。

筆、筆ペン、万年筆マジックなど好きなペン

水引 麻ひも、本麻など 自分が良いと思うひも

<作りかた>

紙に、願い事、生年月日、名前を書きます。願い事は何でもOKです。思うだけで 自分のなかから わくっとうれしさがわいてくるような、願いを、ぜひ、みつけてみてください。

花をくるんと紙でつつんで、ひも類で結びます。おうちにつるします。場所は 家の門や玄関などの出入り口、台所などの水場、そして婦人科系願いは、トイレに。

 

目を楽にする、メガネ考。いつも目が疲れて辛い時は…

中国医学で目を回復 - とも治療室|はり・灸|アロマ|花療法|世田谷区豪徳寺|新宿新大久保|女性

現代人は目を酷使している

これは、誰もが感じていることでしょう。そしてものが見えにくくなると、コンタクトや眼鏡をつかう。

それなのに、実は、先進諸国の中で、眼鏡医療は、日本はとびぬけて遅れています。

だって、見えない目を見えるようにする、れっきとした医療器具なのに、国家資格がないのですから。

欧米では、目の病気を治療するお医者さんと別に、目の検査をし、メガネの処方をする特別なお医者さんがいます。眼の病気を診るのが眼科医、快適に「見る」ことができるように、病気ではない部分を支援するのが検眼医=オプトメトリストです。アメリカ、ヨーロッパなど数十か国では国家資格があります。

できれば、海外の検眼医資格を持っている人と出会えたら最高ですが まだまだ日本では数が少ないです。日本でも検眼技術を研鑽している人たちで、民間資格が作られたようです。

メガネを入手するときには、その眼鏡店でどれくらい、技術向上の試みをしているか調べる一つの目安にはなります。

いつも目が疲れて辛い時は…お使いの、メガネやコンタクトがあっているか、検眼方法など再チェックするのも、1つの手立てです。

 

中国医学で目を回復 。【中国医学視力回復法】「視力回復教室」

台風と、身体とこころ。

images台風が近づくにつれ、気圧や気温湿度の変動による、体調変化を感じた方も多いのでは。

気圧と湿度の激変は身体にとってなかなか大きなことで、頭痛や膝痛や首肩コリが悪化したり、おなかの調子がわるくなったり、さまざまに、各人の弱いところに出ます。

また、こうした気候変化で…気持ちが沈んだり鬱々することもあります。
普段は気づかない程度だけれど、あまり調子がよくないときには感じやすいです。これは、無理をするなという身体のサイン、どうぞ受け取って、ご自分をおたいせつに。

何かおかしいなあと感じたら、とりあえず 日々の養生でこまめに対応しましょう。とも治療室では お一人お一人に合わせて、そのとき役立つ ご本人ごとのセルフケアをお伝えしています

なお、「気候変化の影響を受けやすい」は、東洋医学的に、「適応」です。より積極的な「いのちのちから」を増す作戦をとり、& 体質改善することで、だんだん楽に。さらに、植物療法でも、様々な方策があります。

ふだん、天候で揺らぎやすい方、きになっているかたには、そんなもんだとあきらめず、自分の中に広い可能性があることを、知っていただけたらと思います。臨床の中で、お一人お一人に合わせて、丁寧にお伝えしています。