白か黒かじゃなくて、グレーでもいいこともある

第1話|白か黒かじゃなくて、グレーでもいい日もある


はじめに:白黒つけたくなるこころ

こんにちは。
とも治療室の河合リコです。

今日の養生のテーマは、
「グレーでも大丈夫」ということ。

私たちはつい、
「治った」「治ってない」
「できた」「できなかった」
そんなふうに、はっきり白黒つけたくなります。

でも、からだの営みはグラデーションです。


日々のゆらぎを、こたえあわせにしない

よくなっているようでまた少し戻ったり、
前より楽になったのに今日は重だるかったり。

それは「悪くなった」わけではなく、
からだが今日の調子を教えてくれているだけなんです。

とくに、困った症状があって、それにとりくんで、
からだを整えてゆくプロセスでは、
様々な色合いのグレーゾーンが続いていくのが自然です。


グレーのなかに、希望の粒

でもね、
グレーのなかにこそ、きらりと光る、希望の粒がこっそり混ざっているんです。

たとえば、
・昨日より朝の目覚めが軽かった
・今日は湯船でふう~っと深いため息が出た
・背中の張りが、なんとなくやわらいでる気がした

それだけでも、じゅうぶん。
それは確かに、からだが変わりはじめているサインです。


ほめてあげる、気づけた自分を

そして何より大切なのは、
そんな小さなサインを見つけたとき、
ちゃんとこう言ってあげてください。

「わたし、よく気づけたね」
「わたし、ちゃんと整おうとしてるね」

その言葉が、
こころをほぐし、からだの奥にまで届いていきます。


ぜんぶ白くならなくても、いい

だから今日は、
「白黒つかなくても自然…今、ありのままの私でいいんだよ」
って、そっと自分に言ってみてくださいね。

真っ白じゃなくても大丈夫。
まだら模様でも、
まいにち自分をととのえるあなたは、とても美しいのです。


 どんな模様の日も、あなたはよくやっています。
 気づいてあげる、それだけで、充分。

 今日もあなたを、心から応援しています。

 河合リコ