心の窓を磨くように…。自分の住まいの、窓を磨くと、身体の気の通りも、よくなります。
思い立ったら布を1枚。
心を込めて、裏表ふく。
出来栄えにこだわらなくて、大丈夫。(もちろん、ピカピカにしてもよいですがお疲れが出ない程度に!)
「窓への気持ち」を込めることと
その時動いている自分のからだの感覚を、たいせつにしてみてください。
気持ちよ~く、肩や手が伸びるのを感じて…
こころが曇ってきたな…と感じたら、お試しを。
養生とは、養いながら生きていく方法。
幸せに、気持ちよく、楽に、安らかに。太古の昔から、より健やかに、より安らかに、より幸せに、よりよく、生きていく方法、智恵が伝わっています。
一般にいう、「病気を治す」「病気にならない」意味だけではありません。
本来の「養生」は、養いながら生きていくこと。かけがえのない、今このとき、生きている命を、大切にすること。
そんな叡智を 紹介していきます。
四時(しいじ 今の季節)にかなった暮らし方や、自分の命を大切にする、セルフケアのやり方など。
無理が効かなくなったら、養いながら生きていくべきです。
ということは、ほぼ、大人の全員。
それが、いのち、を大切にするということ。
東洋医学はそれが得意です。
とも治療室では、患者さん一人一人の身体とこころに合わせて今このとき必要な養生法をお伝えしています。
寒露になりました。『暦便覧』では、「陰寒の気に合つて露結び凝らんとすれば也」とある寒露は、露が冷気によって凍りそうになるころ。
東洋医学では、秋といえば、乾燥注意!
湿度の高い日本でも、肌のカサカサやトラブルが増えてくるのはこの時期からです。粘膜も弱くなるので、口や咽喉が渇いて空咳が出る、目が渇くなど。さらには、腸まで乾燥していき、便秘しやすいなどの症状が出易くなります。
呼吸器は、湿度が60%以下になると 感染しやすくなります。
お年寄りや子供、お仕事柄いろんな方に接触するかたは、うがい手洗いを毎日の習慣にしてください。
常在菌もバリアになるので、消毒剤系のソープはお勧めしていません。肌に合う石鹸を使うので十分。何度も何度も洗うのであれば、水でもよいのです。
また、夜寝るときにも、乾燥しないように。お部屋に洗濯物を干すなどでもかなり湿度キープができます。加湿器があればなおよし。
「菊の花 若ゆばかりに袖ふれて花のあるじに 千代はゆづらむ」
紫式部の歌です(『紫式部集』)。
中国の習慣重陽は、日本では、平安時代、菊の風習になりました。
旧暦9月9日(現在の10月中旬ごろ)に菊の花を真綿でおおって菊の香を移し、その翌日の朝に露に湿ったこの真綿でからだをぬぐって、若さと健康を保とうとする行事がありました。これが「菊の着せ綿」。
重陽では、露の宿った菊の花をお酒に浮かべて飲むこともさかんでした。まさにフラワーレメディですね。
菊湯といって、菊の花を浮かべてお湯に入り、体を清める、
菊枕といって、菊を詰め込んだ菊枕でねる、というほうほうもあります。菊を少し枕元に置くだけでも。
ちなみに、歌の意味は「若返るといわれている菊の露には、袖でさわるくらいにして、千代の齢(よわい)は、菊の花の主におかえしします」とででも。送り主も女性。アンチエイジング美容液を譲り合ったということなのでしょうか。どんな人間関係か…で、深遠な意味合いがありそうですね。
「簡単調息」で、手をあの形で、お腹に乗せるのには理由があります。丹田を養うことをしているのです。妊娠したい人、美しく若さを保ちたい人にも、最重要ポイント。
丹田は、女子力UPにも、懐妊にも、重要ポイント
丹田とは。タンとは 不老不死の薬。田とは、それを養うところの意味。つまり、丹田を養うことで、若返り、生命力が高まるのです。
妊娠したい人、美しく若さを保ちたい人にも、最重要ポイントです。
頭をからっぽにし、身体はリラックスし、深く息をすることで、丹田にパワーがあつまり、全身の状態がよくなっていきます。
その時なにより大事なのは。
「まず はく、こと」
息を吸うには、はかなければいけません。
すっかりと、体の中から息を出し切れば、いらないものが一緒に出ていきます。
歌や呼吸法をやっている人なら良くご存じなことですが、息は、吸うより、はくほうが大事。
出し切れば、自然と、大事なものがはいってきます。これは、いろんなことにあてはまる、ほんとのホントのことです。
秋分になりました。春分と同様に、秋分では昼夜の長さがほぼ同じになる季節です。『暦便覧』では「陰陽の中分なれば也」とあります。
春から秋にかけては、どんどんと、外側に開いていき発散するようなイメージの季節でした。
いけいけドンドン発散していくのではなく、ゆるやかに 内側に収めていくイメージです。
いきおい、活動はだんだんと抑え目にしていき、エネルギーの無駄遣いはしないようにしましょう。
行動もそうですし、気持ちもそうです。少しずつトーンダウン。
一日に一度でも「意識した深呼吸」をしてみてください。朝起きた時窓を開けて が、おすすめです。
清らかですがすがしい…というイメージを持って体中に息を吸い込んでいく。いつもの景色も一味かわって見えるはず。ぜひおためしください。
時節柄 「めまい」が増えています。
季節の変わり目に、めまいが起こるのは、東洋医学的にはめずらしくないことです。
自律神経失調症の1つとも西洋医学では言われています。
回転、立ちくらみに似たものなど おひとりおひとり、その症状はいろいろです。
ただ めまいに加え、耳鳴り、難聴、頭痛、神経症状(体の痺れや麻痺)がともなっていたら それが1度だけであっても、できるだけ早く病院へGO!
さらには日常生活に支障があるほど頻繁な方も病院で検査してもらってください。めまい外来がおすすめです、
そこまでではない、または病院に行ったけど はっきりした原因がなかったら、東洋医学が役に立つことは少なくありません。
からだのしんに重なっている疲れをゆっくりと解消し、自己免疫力をあげるなかで、だんだん自分のペースで調子が整っていきます。東洋医学を味方につけて、快適な毎日を送りましょう。
中国圏の、旧暦 九月九日には、 家族などであつまって高い所(丘や塔など)に登る習慣があります。今では秋の清々しさや美しさを満喫する伝統ですが、そもそもは、故事にのっとったもの。
日本でも、菊酒を嗜みながら菊の花を観賞するという遊びがこの時期におこなわれていたようです。
旧暦9月9日、=「双九」は「双久」と音をかけて、生命長久、健康長寿の意もあることから、重陽節は中国の敬老の日にもなっています。
新暦ではまだ暑いですが、旧暦のこのころは、ハイキングがとても気持ちいいもの。来月は、山遊びの計画をぜひ。
ハイキングはちょっとというかた、「高いところ」でのえんぎかつぎも気晴らしに絶好。いつもは行かない高いところにのぼってみてください。
日本での、旧暦重陽の節句については、後日また。
白露(はくろ)になりました。大気が冷えてきて、露ができ始めるころ。『暦便覧』では、「陰気やうやく重りて、露にごりて白色となれば也」とあります。
残暑がのこってはいても、朝晩は 草木に冷気が。
夏の疲れが涼しさと共に出やすい時期で、例えば関節痛 何かの拍子のぎっくり腰・寝違えなどが起こりやすいころ。
覚えのある方は、体が冷えないように。冷えたところをみつけたらこまめこまめに、温めましょう。
★今おススメの薬膳・・・
あまり甘すぎない梨は 今の時期とても良いものです。あまり冷たくしすぎず、少量をこまめに食べると、潤いを補えて、呼吸器粘膜、免疫を強化してくれます
そのほか、白きくらげ、山芋、はと麦、れんこん、秋なすも普段の食卓にふんだんにどうぞ。
呼吸器系のアレルギーを持つ人はこの時期にお腹を壊しやすいです。
逆に、食べ物アレルギーのある人は今の時期は肌荒れの兆候に注意してお手入れを。
☆彡これらのどれも、体からの 大切なサイン。
すかさずきちんとバランス調整をすることで、これから先の半年1年が しのぎやすくなります。
症状が現れたらすぐ手を打つのが養生のコツ。
早ければ早いほど楽にプロセスが進みます。
自分に優しく自分と仲良く、を、東洋医学と植物療法でていねいにお手伝いしています。
調身とは身を調える(ととのえる)こと、調息とは呼吸を調えること、調心とは心(精神)を調えること。禅の3つの基本です。
からだ、いき、こころは、密接にかかわっています。心が乱れれば呼吸が乱れる、姿勢が乱れる。他も同じ。 逆に、調えようとしたら、この中の1つから手掛ければよいのです。
こころはなかなか統制できません。ついつい、考えてもしょうがないことを考えぐるぐる。。そして体に変調が。
そんなときに、まず息から、調えてみましょう。 何かボディーワークをやっている方なら、身体から、もありですが、 多くの場合、息が一番簡単です。
心が乱れた時、身体が乱れた時(疲れた、しんどい、姿勢が保てない、どこか痛いつらいなど・・) おなかの底から深呼吸してみてください。
最初は、なかなか深く息ができないかかもしれません。でも、今よりもほんの少しだけ長く、ほんの少しだけ深く。 気持ちよさを感じられたらOK。 治療でサポートできますし、そのときの、そのかたにあった呼吸法もお教えしています。
昼間は蒸し暑さが残りつつも、ときおり ふっと 吹く風に、空に 感じる秋。
『暦便覧』では「陽気とどまりて、初めて退きやまむとすれば也」とあります。
秋は、東洋医学的に、うるおいバランス対策と免疫アップ が、キモ。
今 整えておくことでこれからの未来が変わります。
たとえば。
乾燥VSうるおいバランス。
ちなみに、うるおいとは。
ただ水を足せばいいわけではなく、自分にちょうどいい水の足し方がありますし、
「ねばねばどろどろ」の排除も、同時に必要。
下半身がむくんだり重かったりや、原因不明でやっかいで長引く●●の症状、・・・は、後者が絡んでいることも。
さて、潤いバランスがくるうと、粘膜や皮膚が、外邪にやられやすくなります。
外邪…とは、ウイルスとか感染源と置き換えると 現代人には分かりやすいかも。
ざっくりいって、
兆候は、腸、呼吸器、肌の不調。対策は、腸活、適切な保湿、循環アップなど。
咳が出る、便秘しやすい、便がコロコロと固い。など症状が出たら、しっかり体をなかから潤さないと、風邪をひいたり、腸の具合がさらに悪くなったりします。
さらには酷いときは咳込んで血が混ざったり、肺炎、腸も痔になったり炎症が起きたりにもつながります。
まずは、外出したら手や顔を洗って保湿。 お風呂から上がったら全身保湿。 朝起きたら乾布摩擦で肌を鍛える。うがい励行。
秋は、免疫能力を上げる大事な時期。 呼吸器系が弱い患者さん、皮膚トラブルのある患者さんも、体質改善することで日常生活が楽になります。
とも治療室では、直接、「免疫系統」のパワーアップのお手伝いをしています。
養生はお一人お一人違って当たり前、養生法は人生そのもの。
お一人お一人に寄り添って、「自分で自分を癒す」をお手伝いしています。
頭で考えない、「感じる」 心も体も しんから 喜ぶ 楽で楽しい養生法を、ともに見つけていきましょう