「ホリスティック養生」カテゴリーアーカイブ

養生とは、養いながら生きていく方法。
幸せに、気持ちよく、楽に、安らかに。太古の昔から、より健やかに、より安らかに、より幸せに、よりよく、生きていく方法、智恵が伝わっています。

一般にいう、「病気を治す」「病気にならない」意味だけではありません。

本来の「養生」は、養いながら生きていくこと。かけがえのない、今このとき、生きている命を、大切にすること。
そんな叡智を 紹介していきます。

四時(しいじ 今の季節)にかなった暮らし方や、自分の命を大切にする、セルフケアのやり方など。
無理が効かなくなったら、養いながら生きていくべきです。
ということは、ほぼ、大人の全員。
それが、いのち、を大切にするということ。
東洋医学はそれが得意です。
とも治療室では、患者さん一人一人の身体とこころに合わせて今このとき必要な養生法をお伝えしています。

「湿」対策。 心身をデトックス&リセットする方法。

心身をデトックス&リセットする方法。

スワイショウは、体の循環をうながし、体の中の余計な「湿」(しつ)を「さば」きます。頭スッキリ、肩、背中、腰まで 軽やかに。
ぜひ試してみてください
気持ち良い範囲で。最初は簡単な前後で。慣れてきたらお好みで、様々なアレンジをどうぞ。
「ぜんぜん物足りない」くらいからはじめ、様子を見て負荷を増やしていくと安全です。

 

《前後のスワイショウ》

★中国語で「 甩手 」です。検索すると色々と動画が出てきます。見ればわかる簡単な動作、ぜひおためしを。

【準備姿勢】
立った姿勢、足は肩幅ぐらいに広げて立つ。
つま先は正面を向ける。

【基本動作】

  1. 手を前後に振る。
  2. 前に上がった時は、胸の高さぐらい。
  3. 後ろは、前に持ち上げられた腕が重力の反動で落ちる感じにする。無理に後ろに振らなくてよい。
  4. 力はなるべく抜く
  5. スピードは気持ちよく。

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梅雨の養生「芒種(ぼうしゅ)」になりました。

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夏の二十四節気のひとつ「芒種(ぼうしゅ)」になりました。暦便覧には「芒(のぎ)ある穀類、稼種する時なり」と記されています。 「芒種」はイネやムギなどの芒(のぎ)のある作物の種を播(ま)く時節。

日本では梅雨入りのころになり、種まきはもう少し早めに行われる地域が多いです。

忙しく、’適当に’、体を動かそう。

種まきの季節とは、忙しく作業する時期というようなイメージです。実際このころ、晴れ渡る日と、雨の日とが 続きます。昔は、晴れた日は、作業で忙しくなったことでしょう。

この時期、湿気(東洋医学では湿邪という)で 身体が重く、関節の節々が痛くなりがち。そんなときは、ある程度(疲れすぎない程度に)積極的に体を動かし、循環を良くしましょう。

梅雨の過ごし方のコツ

★汗で濡れたままにせず、そっとふき取りましょう。汗をかきやすい部分にハンカチや手ぬぐいを忍ばせて抜き取るのも◎
★食事は腹八分以下を心がけましょう。空腹の時間も大事。
★飲食物は、「体温より温かい薄味のもの」が体に優しい。
★生もの・がぶがぶ水分を取る・甘いもの・味の濃いもの・脂っこいもの、べたつくものは食べないようにします。
★適宜運動します。
★面倒がらず、湯船に浸かりましょう。
★冷えすぎない程度に、上手に空調を使いましょう。

季節にそって、身体は変化しています。うまく波に乗り、快適な毎日を過ごしましょう。ホリスティック鍼灸でお手伝いしています。

夏至に生ハーブをつんでセントジョーンズワート油を作ってみませんか? 夏至の花の特別な薬効…

Hypericum

夏至に摘むと特別な薬効を持つ、といわれているハーブがあります。セントジョーンズワート、聖ヨハネの草と言われる、西洋オトギリソウです。(St. John’s wort、セイヨウオトギリソウ)

これで作ったハーブオイル、セントジョーンズワート油(ハイペリカム油 Hypericum)は、切り傷、打ち身、筋肉痛などの症状に良いとされています。

どのオイルもそうですが、肌の弱い人は少量をぬって何もないことを確認する、足など丈夫なところから使う、日光に当たらない部分に塗る、など 自分のペースで、様子を見ながら 使っていきましょう。

通販で苗も手に入ります。今年無理でもぜひ来年…。

作り方は簡単。花をつんで、すりばちなどでつぶします。赤い色素が出たらOK、好みのキャリアオイルにつけこんで、瓶詰め。

花だけだときれいな赤い色にしあがります。

毎日振り混ぜ 、できれば日光に当てます。1か月程度で濾しましょう。

パッチテスト(少量を塗って様子を見る)等をして、安全に自分のペースで楽しみながら使ってください。

 

 

 

 

紫陽花の花まもり。 婦人科系にも。

紫陽花の花で作るお守りの習わしがあります

ドライになっても色がきれいなアジサイだから、梅雨の晴れ間の日を選んで作り 乾燥したところにつるしておけば長く楽しめます。

用意するもの
紫陽花の花(葉っぱはとる)

和紙、半紙、障子紙など。

筆、筆ペン、万年筆マジックなど好きなペン

水引 麻ひも、本麻など 自分が良いと思うひも

<作りかた>

紙に、願い事、生年月日、名前を書きます

花をくるんと紙でつつんで、ひも類で結びます

おうちにつるします 場所は。。家の門や玄関、台所など、そして婦人科系の願いは、トイレ。

 

初夏にも、冷えが問題です。

images初夏にも、冷えが問題です。

急に温度が上がってきました。電車や室内は冷房が入っています。

そして、気温が高いようでいても日が沈むとすうっと寒気が…そんな急な温度変化で、冷えている人が激増中!

風邪っぽさや、肩こり、首寝違え…

あついから、首回りの空いた服を着る。

うっすらあせばむ

そこへ冷房の風…

 

喉がへんに痛い、鼻水が出る、首が痛い、肩こりがひどい。

これ。首肩背中周りの冷えが原因かもしれません。

 

風に当たらないように工夫し、お風呂でゆっくり温めて湯冷めしないよう早目に寝て、お大事になさってください。

寝るとき首に薄いガーゼタオルなどをひとまきするのもおいでしょう。身体を触って冷たいところを小豆灸、セルフ灸で、積極的冷え取りもぜひ! 辛いようなら早めにおこしください。

夏は早寝早起き、と2千年前の古典にあります。夏の養生

2000年余も前に完成した中国医学の古典「素問」四気調神大論篇から、夏の養生を紹介します。

古典の解釈はひとそれぞれ。とも治療室流解釈でのご紹介です…

夏は、植物が新芽をだし、花が咲きほこるかのように、いのちは 生い茂り、勢いがもっとも盛んになる季節です。

この時期は天と地のエネルギーが大きく交わり流れるので、いのちは、その気を存分に受けて、咲き実ります。つまり、自己表現の時期ということ。冬にやしない、春に芽吹いた自分の力をぜひ発揮してください。

夏の養生は以下です

  • イライラむかむか怒らずにリラックスしておだやかに過ごす
  • 夜はやや遅く寝てもよいが、朝は日の出とともに早く起きる。
  • 適当な運動をして体内の熱を汗で発散。

夏の睡眠について。

夏は夜更かしが楽な季節です。とはいっても、古代の「夜遅く」は、明かりも十分にないので、そもそも夜中なはずはありません。

日の出に起きれる時間から逆算してください。養生的には理想として、午後10時~午前2時までの睡眠が何より大事。できるひとはぜひ、確保してください。質が違います。

夜遅いお仕事でも せめて12時前には布団に入ること。

 

ちなみに、夜遅い食事は、消化の良い具材の、お味噌汁をおすすめしてます。

その理由…脂肪とタンパク質は消化に時間とエネルギーが必要です。夜、しっかりと体を休めたいのに消化器が動いていては体は休まりません。自律神経にも負担です。おなかを大事に!

夜よく寝ることや消化機能を高め維持しておくことは、夏バテしない夏の養生のカギです。

涼しい朝を活用してください。能率がどんなに上がるか、すばらしいですよ。ぜひお試しを。

初夏のうちに、体を整えておくのがそのあとの過ごしやすさに響きます。今しっかりと準備してください。おつらいようなら早め早めに東洋医学的メンテナンスをおすすめします。こじらせてからでは、回復に二倍三倍の時間とエネルギーが必要になります。

5月5日は端午の節句。菖蒲で頭が良くなる!? 前夜から。

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端午の節句は菖蒲で「頭がよくなる」おまじない

ちなみに、端午の端は「はじめ」という意味で、「端午(たんご)」は5月最初の午(うま)の日のこと。 それが、午(ご)という文字の音が五に通じることなどから、奈良時代以降、5月5日が端午の節句となりました。

季節の変わり目に無病息災を祈るということから、薬湯、薬酒など菖蒲を使う慣わしがあります。

前夜は枕元で香りを楽しみ、当日は薬湯にする

菖蒲は前日に入手し、前夜は寝室に置いてほのかな香りを中で眠ってください(香りが好きなら!)

菖蒲そして、当日はいよいよ菖蒲湯、無病息災を祈る 薬湯です。

精油成分がなかなか強いので、ばらばらにはせず、束ねてそっとお湯に浮かせるのがおすすめです。

その中から一本取って…頭に結ぶ、という風習があります。「菖蒲の葉を頭に巻くと頭が良くなる」という言い伝えがあります。最近物忘れが…というかた、ぜひ楽しんでみてください。

やり方は、長いままを鉢巻のようにまきます。葉物を頭に巻くなんて、やったことがないのでは? しなりを利用してうまく巻けるとなかなかの達成感が。

菖蒲を頭に巻くのは頭が良くなるよう、子供の成長を祈る行事でもあります。お子様と一緒にお風呂に入っている方は、ぜひやってあげてください。「今日、菖蒲を頭に巻くと、あたまがよくなるんだよ、今日菖蒲のおふろにはいると病気にならないんだよ」と説明しながら…きっと良い思い出になります。

菖蒲のさわやかな香り成分が、脳疲労を回復させる所から来たのでも。

 

 

 

睡眠の質を落とす8つのNG

睡眠の質は、生活習慣を整えることで、向上させることができます。睡眠の質を落とすNG行為をご紹介します。

1つでもあったら、一番やりやすいことから少しずつ、生活を変えていってください。

 

  1. 飲酒習慣:お酒を飲むといったんは眠くなりますが アルコールから発生するアセトアルデヒドには、睡眠を妨げ、眠りを浅くする性質があります。習慣になっていたら見直しましょう。
  2. タバコやカフェインの摂取:タバコの覚醒作用は約1時間、カフェイン約4時間、人によっては6〜7時間も影響します。
  3. 「テクノストレス」:新しい言葉ですが、パソコンやスマホなどは、目と脳を疲れさせる睡眠の大敵。なるべく、寝る前の時間は触らないように。よく眠れるようになるまで、徐々に手放していきます。ずいぶん違います。
  4. 夜遅い食事:消化器が動くのも、睡眠の質を下げます。寝る3時間前までに食べ終わりましょう。
  5. アツすぎる入浴:1時間前には出るようにしましょう。ぬるめで10~15分、しっかりつかるのがおすすめ。
  6. 考え事、悩みごと。:にわかにはむつかしいかもしれませんが、なるべく気分転換を。積極的に、「寝る準備」をすることで気分を切り替えましょう。たとえば、マッサージや、気持ち良い範囲のストレッチなどの身体のお手入れ。いま、ここ、の自分の気持ちよさに集中することがコツです。
  7. 朝寝坊・昼寝のし過ぎ:睡眠リズムは大事です。昼寝は、午後1時から3時までの間、25分以内、と覚えてください。
  8. 普段の入眠時間より、あまりにも早く布団に入ること。これも、睡眠リズムを狂わせます。10分単位で早めれば安全です。

眠くて眠くて仕方がない… すっごく だるい~! という方が ここのところふえています。

眠くて眠くて仕方がない… すっごく だるい~! という方が ここのところふえています。

これまでの疲れがたまってのことかも、季節の変わり目の影響かも、しれません。さらに、「神」(しん)が消耗しているかも。東洋医学用語で、精神活動のエネルギーのようなものです。こころのエネルギーと関係します。

 

頭が疲れているのでは?

気を遣いすぎたのでは?

身体以上に精神が疲れているかもしれません。

神を養うには、睡眠がとても大切。寝ている間に、精神活動のエネルギーが補充されてるのです。

眠いだるいご自分をいたわって  質の良い睡眠をとってくださいませ。十分にこころのエネルギーが補充され、疲れが取れたら、眠さだるさも、弱まってくるはずです。長引かせると、ほかの不具合にもつながります。早め早めに、プロの支援を受けると早く楽になります。