目次
受けられないケースと適応範囲(WHO準拠)|安全に受診いただくためのご案内
はじめての方も久しぶりの方も、安心してお越しいただけるよう、
「受診見合わせとなる場合」と「はり灸の適応範囲(WHO準拠)」を、短く要点でまとめました。
迷われたときは、まず事前にご相談ください。
1.まず結論:不安があれば事前相談を
- 「自分は受けられるか」不安な方は、予約前に症状・服薬・通院状況をお知らせください。
- 安全最優先のため、状況によっては当日でも開始後に中止・見合わせとなる場合があります(当日キャンセル相当、返金不可)。
2.受診をお受けできない(見合わせ)主なケース
- 高熱がある/感染症の疑いがある
- 飲酒直後、または前日の酒気が残っている
- 血圧が極端に高い/低い
- 極度の不安・緊張、閉眼困難、同じ姿勢を保てない
- 日常会話が成立しない、または体への接触が不可能
- 極端な不食・不眠などで生活困難な状態
- 心療内科・精神科に通院中、または安定剤・向精神薬を服薬中で、主治医の方針と両立が難しい場合
- 医師の受診・検査を全面的に拒否するなど、当室の安全方針と根本的に相違がある場合
- 治療や花療法の進行を妨げる行為が認められる場合
※ 医療が最優先と判断される場合は、まず医療機関での評価をご案内します。
3.受診前のお願い(安全のためのチェック)
- 服薬中・通院中の方は、差し支えない範囲で病名・薬名・主治医の方針をお知らせください。
- 妊娠中/産後の方は必ず事前申告をお願いします(適切に配慮します)。
- 強い痛み・麻痺・出血・発熱などの強い症状、日常に差し支える状態の時は、まず医療機関での評価をお願いします。
4.はり灸の適応範囲(WHOによる国際分類の要点)
WHO は臨床試験のエビデンスに基づき、適応を3段階に整理しています(1979年発表/2003年報告)。
【A】臨床試験で効果が証明(代表例)
頭痛/腰痛/膝痛/肩関節周囲炎/坐骨神経痛/月経困難症/つわり/逆子の矯正/歯科痛/
放射線・化学療法の副作用 ほか
【B】効果が示された例
不眠/不妊症/PMS/メニエール病/線維筋痛症/帯状疱疹後神経痛/2型糖尿病/依存症(たばこ・アルコール等)/
統合失調症の一部症状 ほか
【C】限定的試験で一部効果報告(代表例)
過敏性腸症候群/難聴 ほか
▶ WHOリストの詳細をすべて表示
A.臨床試験で効果が証明(28項目)
放射線療法や化学療法の副作用/アレルギー性鼻炎/胆石疝痛/うつ病/急性細菌性赤痢/原発性月経困難症/
胃痛(消化性潰瘍・胃炎・胃痙攣)/顔面痛(顎関節障害含む)/頭痛/本態性高血圧/低血圧/陣痛誘発/膝痛/
白血球減少/腰痛/胎児の異常胎位矯正/つわり/悪心・嘔吐/首痛/歯科痛(顎関節障害含む)/肩関節周囲炎/
手術後痛/腎疝痛/関節リウマチ/坐骨神経痛/捻挫/脳卒中後遺症/テニス肘
B.効果が示され更なる証拠が必要(63項目)
腹痛/ニキビ/アルコール依存・解毒/ベル麻痺/気管支喘息/癌性疼痛/心因性神経症/慢性胆嚢炎の急性増悪/
胆石症/競技ストレス症候群/頭蓋内損傷(閉鎖性)/2型糖尿病/耳痛/流行性出血熱/単純性鼻出血/眼痛/
女性不妊/顔面痙攣/女性尿道症候群/線維筋痛症・筋膜炎/胃運動障害/痛風性関節炎/B型肝炎キャリア/
帯状疱疹/高脂血症/卵巣機能低下症/不眠症/陣痛の痛み/授乳不全/男性性機能障害(非器質的)/
メニエール病/帯状疱疹後神経痛/神経皮膚炎/肥満/麻薬依存/変形性関節症/内視鏡検査による痛み/
血栓閉塞性血管炎による痛み/多嚢胞性卵巣症候群/小児術後気管挿管解除後/術後回復期/月経前症候群/
慢性前立腺炎/かゆみ/神経根性・偽神経根性疼痛症候群/レイノー病(一次性)/再発性下部尿路感染症/
反射性交感神経萎縮症(RSDS)/外傷性尿閉/統合失調症/薬物誘発性流涎/シェーグレン症候群/咽頭痛/
急性脊椎痛/頸部強直/顎関節障害/チエッツェ症候群/たばこ依存症/トゥレット症候群/慢性潰瘍性大腸炎/
尿路結石症/血管性認知症/百日咳
C.限定的試験で一部効果報告(9項目)
肝斑/中心性漿液性脈絡網膜症/色盲/難聴/低知能症/過敏性腸症候群/脊髄損傷による神経因性膀胱/
慢性肺心疾患/小気道閉塞症
※ これらは国際的な目安です。体質・病態・通院状況により判断は異なります。医師の診療を妨げるものではなく、
併用の一助としてご検討ください。
5.医療との併用についての基本姿勢
- 医療との併用を推奨します。必要に応じて受診・検査をご案内します。
- セカンドオピニオンの整理や養生の設計など、補助的サポートとして活用ください。
6.予約・キャンセル・遅刻(お願い)
- キャンセルは前日17時まで無料(自然災害・妊婦の方は当日可)。
- それ以外の 当日キャンセル・施術中止(安全上の判断を含む)は返金不可となります。
- 遅刻時は安全を優先し、内容短縮または見合わせとなる場合があります。
7.ご相談窓口
「受けられるか心配」「医療と両立できるか」など、事前にご相談ください。
症状の経過、服薬・通院状況、妊娠・産後、既往歴など、判断に必要な範囲で共有いただけると安全です。
参考:World Health Organization, “Acupuncture: Review and Analysis of Reports on Controlled Clinical Trials”, 2003
自分が当てはまるかご心配な場合はあらかじめ必ず相談ください。
様々な状況や状態を判断し、治療・トリートメント・花療法がむつかしい状況では 治療開始後にでも、継続を断念する場合があります。当日キャンセル同等となり、治療費の返却はできかねますこと予めご了承ください。
<具体例>
◯高熱のあるとき
◯飲酒をされているとき 前日のお酒が残っているとき
◯感染症の疑いがあるとき
◯血圧が異常に高いまたは低いとき
◯心療内科、精神科に通院中。
〇安定剤や向精神薬等 服薬中。
○極度の不安・緊張がある場合
○閉眼困難な場合
○日常生活 程度の会話ができない場合
○体への接触が不可能な場合
○じっとしていられない(同じ姿勢でいられないなど)とき
〇極度の不食、極度の不眠などで 生活困難な時
〇お考えの違いがある場合。例:とも治療室では必要に応じ通院(医師受診・検査)をお勧めします。「病院は絶対行かない」「検査は受けない」など強い信条がある場合はおうけしかねます。
そのほか 治療や花療法を妨げる 行為がある場合。