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秋の養生と腸内フローラ~おなかにも花畑を。

秋の養生と腸内フローラ|東洋医学で便秘・冷え・免疫低下を防ぐ

季節は秋。紅葉が色づき、実りの恵みが訪れる一方で、日本の秋は残暑が長引くことも多く、体調が揺らぎやすい時期です。

夏の疲れを抱えたまま、朝晩の冷えや乾燥が加わると、お腹や心に思わぬ下痢や、胃腸の風邪などの不調を感じやすくなります。

東洋医学では「秋は肺と大腸の季節」といわれ、腸を整えることが、この時期を元気に過ごす鍵のひとつです。

◇ 秋に起こりやすい不調

秋は便秘や下痢など腸のトラブル、冷えによるお腹の痛み、乾燥による免疫力低下が目立ちます。

また、季節の移ろいに心がついていかず、気分が落ち込みやすくなる方も少なくありません。

東洋医学でいう「肺」と「大腸」は表裏一体の関係。

呼吸の乱れや乾燥の影響が腸に現れ、腸内環境が乱れると心まで不安定になるのです。

◇ 腸内フローラと心の関係

腸は「第二の脳」と呼ばれ、感情に深くつながっています。腸内フローラ(善玉菌・悪玉菌・日和見菌のバランス)が整うことで、便通や消化だけでなく、心も穏やかになります。逆に乱れると、便秘や下痢だけでなく、イライラや気分の落ち込みにつながることも。秋は特に乾燥で腸が弱りやすいため、意識して腸をいたわる必要があります。

◇ 秋のおすすめ養生法

・発酵食品を一日一品
ぬか漬けや味噌汁、甘酒など、やさしい発酵食品を日々の食卓に。腸の土壌を耕すように善玉菌が育ちます。

・整腸剤のサポート

「ミヤリサン」は大腸に届いて働く酪酸菌が腸粘膜を修復してくれる“腸の修復職人”。「新ビオフェルミンSプラス」は複数の乳酸菌とビフィズス菌がチームで働き、腸全体を整える“善玉菌のチームワーク”。組み合わせると修復と補給のバランスがとれ、心強いサポートになります。

・呼吸と温め

やさしい腹式呼吸を毎日少し。お腹を温めながら深呼吸することで、腸と心が同時にゆるみます。

◇ まとめ

からだは自然そのもの。

秋は収穫と同時に、冬に備えてエネルギーを蓄える時期でもあります。

腸内環境を整えることは、心を落ち着かせ、免疫力を支える大切な養生です。

とも治療室では、東洋医学の知恵をもとに、その方に合った胃腸ケアと ストレスケアも あわせてのご提案をしています。お気軽にご相談ください。


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春の養生と腸内フローラ~おなかにも花畑を。

春の養生と腸内フローラ~おなかにも花畑を。

―東洋医学からみた「芽吹きの季節」のととのえ方 ―

季節は春。草木が芽吹き、命がゆるやかに上昇しはじめる今、
私たちのからだも、自然と同じように「伸びやかになりたい」と動き始めています

けれど実は、春先にはこんなお悩みが増えてきます。

  • お腹の調子が不安定になる

  • 胃がムカムカしたり、便がゆるくなりやすい

  • 感情の浮き沈みが激しく、気持ちがザワザワする

これらの症状、東洋医学でいう「春の五臓=肝」と「腸内環境」が深く関わっています。


◇ 春は「肝(かん)」の季節

中医学では、春は「肝」が活性化する季節。
肝は、気の流れを調整し、感情と密接につながっています。

しかし、気温の変化や生活の切り替えでストレスがかかると、
肝の働きがスムーズでなくなり、「気滞(きたい)」という状態になります。

この“気の滞り”が、腸の動きにも影響してくるのです。

たとえば:

  • ストレス性の下痢や便秘

  • 消化器の不調・食欲不振・胃が重い すっきりしない

  • ガスがたまる、張る

そんなの不調には「ストレス」と「腸内フローラの乱れ」がからんでるかも…!?


◇ 腸内フローラを整えることは、心も整えること

腸は「第二の脳」とも言われるほど、感情と深くつながっています。
腸内フローラ(善玉菌・悪玉菌・日和見菌のバランス)が整っていると、気持ちもおだやかに、前向きに過ごすことができます。

特に春は、腸内の善玉菌が減りやすい季節。寒さからの解放で代謝が変わりやすいタイミングだからです。

だからこそ、春こそ「腸の土壌」をやさしく耕し、良い菌を育てていくことが、とても大切なのです。


◇ この春おすすめの養生法

✔ やさしい発酵食品を一日一品
(ぬか漬け、味噌汁、甘酒など)

✔ 酪酸菌や乳酸菌など、整腸作用のある菌を補う
(強ミヤリサン、新ビオフェルミンSプラスなど)

✔ 気を晴らす香りのハーブを活用する
(ミント、柚子などかんきつの香り)

✔ お腹をあたためる、やさしい腹式呼吸を毎日少しだけ。たった一度二度の「深呼吸」でもずいぶんちがいます!


◇ からだは自然そのもの。

私たちの心も体も、いま春に、のびのびとのびやかに「芽吹こう」としています。

春はデトックスと再生の季節。
腸内環境を整えることは、心の芽生えを育てることと同じです。

花が咲くように、
あなたのいのちのリズムも、健やかにひらいてゆきますように。

とも治療室では、東洋医学の視点から、
その人に合った胃腸と心のととのえ方を ていねいにご提案しています。お気軽にご相談ください。

★効率よく整えるなら錠剤を…。

ヨーグルトや飲料は、菌以外の様々なものが含まれているので、あまりお勧めしていません

ダイレクトにパワフルに整腸するには、やはり錠剤。生やしたいところに直接届くようコーティングなど工夫がこめられています。

食事だけでうまくいっている人は 格別 とらなくてもよいものですが、常備しておくと役立ちます。

風邪やけがなどで抗生物質を飲んだり、下痢した後で腸内細菌が打撃を受けた後に有効~

 

◆ 「腸に菌を補給する」

  • 腸内細菌が打撃を受けた後は、質の良い善玉菌を補給しましょう。

  • 抗生物質服用や下痢の後は、腸内の花畑は「荒れた畑」のようなもの。
     → 腸内フローラのバランスが崩れ、消化・吸収力もダウンし、免疫力も下がります。

  • だからこそ、体にやさしく、腸にしっかり届く“定評のあるよい菌”を補給して、土台を立て直すことが大切です。


回し者ではありませんが、患者さんに人気の整腸剤を商品名をあげておきますね

ミヤリサン(酪酸菌):腸の修復職人

  • **大腸に届いて働く「酪酸菌(宮入菌)」**が主成分。

  • 酪酸菌は、荒れた腸の粘膜をじっくり修復し、腸の元気を取り戻します。

  • 抗生物質の影響で腸内環境が乱れたときにも有効

  • 胃酸に強く、しっかり腸まで届く設計

→ まるで、荒れた腸の中に「善玉菌が安心して住めるお家を建てる」ような役割です。


◆ 新ビオフェルミンSプラス:善玉菌のチームワーク

  • 4種の乳酸菌・ビフィズス菌をバランスよく配合。
     → 小腸〜大腸まで、腸のすみずみに善玉菌を補給

  • ビフィズス菌は便を柔らかく整える作用もあり、下痢後の便通の安定にも◎。

  • 子どもから高齢の方まで使える、ロングセラーの市販整腸剤

→ まるで、「整った畑に、よい種をまいて、植物を育てる」ようなイメージです。


◆ ふたつを組み合わせると最強かも?

  • ミヤリサンで【腸の環境(土壌)を整える】

  • 新ビオフェルミンSプラスで【善玉菌をたっぷり補給】

→ つまり、荒れた腸を回復させる“修復と再生”のコンビです。

★おまけ情報~免疫に寄与する乳酸菌

整腸だけではなく、免疫の仕組みに直接アプローチする新しい乳酸菌も注目。(プラスアルファとして)


プラズマ乳酸菌とは?

  • 正式名称:Lactococcus lactis strain Plasma(ラクトコッカス ラクティス プラズマ)

  • 開発:キリン+小岩井乳業(協働研究)

  • 特徴:腸ではなく“免疫細胞”に働きかけるユニークな乳酸菌

◆ こんなときにおすすめ

  • 「下痢はおさまったけど、体がまだ本調子じゃない」

  • 「腸が弱い自覚があり、免疫力も落ちやすい」

  • 「花粉やウイルスに反応しやすい体質」

定着するためには時間がかかります。どんどん流れ出ていき、結局は、自分のおなかに適合したものが、育っていきます。
自分だけのだいじな「お花畑」を気長に育てていきましょう

春は、風の季節です。

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春は風の季節——体調を崩さないために知っておきたいこと

春の風がもたらす影響

春は風が強く吹く季節。外の風は、私たちの身体にも影響を及ぼします。
東洋医学では、外部から身体に悪影響を与える風を「風邪(ふうじゃ)」と呼びます。

この「風邪」は、いわゆる風邪(かぜ)だけでなく、以下のような症状を引き起こすことがあります。

  • 花粉症(くしゃみ、鼻水、目のかゆみ)
  • 皮膚や粘膜のかゆみ(アトピー、じんましん)
  • 体表感覚異常(むずむずする感じ)
  • 頭痛・めまい
  • 動く痛みやしびれ、ひきつれ、こわばり
  • 脱力感(なんとなくだるい、やる気が出ない)

特に、もともと 疲れがたまっている人ストレスが多い人 は、春の風邪の影響を受けやすいため注意が必要です。

春に起こりやすい症状の特徴

「風邪(ふうじゃ)」の特徴として、以下のような傾向があります。

突然起こる
体の上の方に症状が出やすい
変化しやすい

このため、春になると イライラしやすい、不安感が強まる、頭に血が上りやすい、肌トラブルが増える といった症状が出やすくなるのです。

風邪(ふうじゃ)と「肝」の関係

東洋医学では、春は 「肝」 が影響を受けやすい季節と考えられています。

「肝」は、身体のさまざまな機能をコントロールする重要な臓腑で、次のような働きを持っています。

  • 感情を調整する(特に「怒」と関連)
  • 血の流れをスムーズにする(血行不良の改善)
  • 自律神経を整える(ストレスの影響を受けやすい)

そのため、 春はストレスによる自律神経の乱れが起こりやすい 季節でもあります。
「なんだかイライラする…」「寝つきが悪い…」と感じる人は、肝のバランスが崩れているサインかもしれません。

自然と調和しながら健康を保つ

私たち人間は、小さな自然の一部。
四季が移り変わるように、私たちの体も日々変化しています。

どんなに健康な人でも 「変化に適応する力」 がなければ、体調を崩してしまいます。
そのためには、 小さな不調のうちに体の声を聴き、バランスを整えることが大切です。

「最近、調子がすぐれないな…」と感じたら、無理をせず、身体をいたわってあげてください。
春の気候にうまく適応し、元気に過ごせるようにしていきましょう。

とも治療室は、いのちの力を邪魔しない優しい施術で、そっとお手伝いしています。

春の養生のコツは、「のびのび!」(古典 四気調神大論より)

春の養生を、患者さんのために簡単にまとめました。コツは、「のびのび!」

春の養生(古典より)

  • 少し遅く寝て少し早く起きて庭に出てゆっくりと歩き、髪を解きほぐし、体を伸びやかにする。(身体を動かし、気持ちよくのびのびと~)
  • 心持ちは活き活きと生気を充満させて、生れたばかりの万物のようにするよい。(ストレスはためない)
  • 生れたばかりの万物のように、とは。自然な生長にまかせるべきで、邪魔はしてはならない。褒めるべきで、罰してはいけない。(自分も他人も褒めて伸ばす♪押さえつけない)
  • 大いに心をはげまし、目を楽しませるべきで、体をしいたげてはならない。(楽しむこと、でも疲れすぎないで!)

2000年前の最古の医学書 黄帝内経素問四気調神大論を読んでみると春の3ヶ月間を「発陳」と言う、とあります。
元々春という言葉は 発る・張るから来ているといわれ、冬の間かくれていたすべてのものが、芽を出し活動的になり始める時期です。

昼の時間が長くなり、外の気温もだんだんと上昇しはじめると、「陽」の要素が少しずつ増し、消耗を避けてじっと閉蔵していた動物や植物も、陽気に応じて活発に行動し始めます。

人間も同じく陽気が徐々に活発に働き始めます。この気に従って適度に行動する事が良く、動かないでじっとしていると、陽気が体の内にこもってしまい病気になる原因を作ってしまいます。

春は、のぼせ、アレルギー症状、月経不順、気分の浮き沈み、肌荒れ、胃腸障害、等が 心身の変化が出やすい季節。

小さな自然である人間は、大きな自然の影響を受け、四季が変化するように、刻一刻と変化し続けています。春の「気」をうまく利用して、のびのびとした体と心を養いましょう。とも治療室がお手伝いします。

春のホリスティック薬膳のヒント。香りと酸味、少しの苦みをうまく使いましょう。

images春のホリスティック薬膳のかなめは、香りのよい食材を取り入れて、気をしっかり巡らせ、循環をよくすること。

みかん、柚子、レモンなどのかんきつ類。その皮。

ウド,三つ葉,春菊,フキノトウなど香り高く少し苦い山菜,など。

中医学では、は「肝」の季節

酸味はストレスと関係ある「肝」(東洋医学的な働きを指す。肝臓そのものではありません)のはたらきを整える力があるので、香りと酸味を供えるかんきつ類などはとてもおすすめです。

春のお花を部屋に飾るのもよいですね。

もう一つ、陽気が強まってくるときには、あらかじめ陰を補っておくことも大切です。陰とは身体にとっての滋養のようなイメージです。

陰を補う食材は、アサリ,イカ,カニ,クコの実,クラゲ,ほうれん草,牡蠣,貝柱,鶏肉,鶏卵,黒キクラゲ,黒豆,山芋,小麦,松の実,豆乳,豚肉,白キクラゲ,百合根,蜂蜜
などです。

その意味でも、もう少し温度が上がってきたら、ふきやたらの芽といった苦みのある山菜類をふやすのもよいでしょう。

苦みは余分な熱を冷ましてくれます

苦みは余分な熱を冷ましてくれます。上半身に熱症状(目のかゆみ、顔のほてり、めまいなど)があるときはよいです。

ただし、多種類をまんべんなく

★ただし、多種類をまんべんなく食べるという食養生の基本はお守りください。よさげだからとばっかり食べは逆効果です。バランスが一番大事!

例えば春、ストレスが高じたり筋肉疲労が起きると酸味がいつもよりおいしく感じたりします。

その酸味、適量ならよいですが、食べすぎると、酸味の収斂作用がおき、かえってストレスや疲労を発散できなくなってしまいます。

甘み(ゆるませる)と酸味(締める)二つの味を持つ果物がよいのは、そのためです。

おいしいからといって食べすぎは重々NG。

衝動にまかせず、理性でコントロール、自分の体に合うかどうかはヨーク観察しながら、体の声を聴いて養生してくださいね。

とも治療室では個別指導しています。

立春。暦上、春になりました。春の養生は「陽気」コントロール。

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春の花がほころびはじめました。

まだまだ寒いですが、暦の上ではこれから春が始まります。

中国古来の哲学である、「陰陽学」では、冬は陰が極まる季節。陰とは静と動でいうと静。春からは徐々に陽気が高まり、陰から陽に転化していく季節です。

陽は活動のエネルギーなので、植物は芽を出し、動物は動き出します。自然の一部である人間も陽気を取り込み、活動的になっていきます。

しかし、まだまだ寒さもたくさん残っています。不意に暖かくなったかと思えば、次の日は一気に真冬日に戻ったりします。

そうなると、体の調節が追い付かず、体と自然をつないでいる穴(腠理・そうり:一般的には毛穴のことと捉えられています)の開閉のコントロールがうまくいかなくなり、取り込んだり、発散したりさせないといけない陽気が体内に閉じ込められてしまいます。

陽気は活動のエネルギーなので、体内に閉じ込めるのは良いのではないか?と思ってしまいますが、陽気とは常に動き、巡るもので、一か所に閉じ込めておくものではありません。

閉じ込めてしまうと、陽気が強くなり、熱を帯びるようになり、喉が痛い、喉が渇く、咳が止まらない、血圧が高くなる、イライラする、気分が滅入るなどの症状が起きることもあります。熱の鬱積がひどい場合は火を起こします。

火が起きると熱は上に向かい、風を起こします。そうなるとフラフラとめまいがしたりするようにもなります。そうならないためにも陽気はうまく発散させることが大切です。

そんな時は、少し汗ばむ程度の運動をするか、足湯などをして少しだけ汗をかくのも良いですね。余りやりすぎると潤いを消耗してしまうので、ほどほどに。

 

半身浴や長湯が好きな方は、お肌の状態をよく観察してください。かかとがかさかさしていたり、肌のきめが荒れていたら、陰陽バランスが崩れているかもしれません。人それぞれにふさわしい養生があります。早めに専門家のアドバイスを受けると安心です。

 

とも治療室の花粉症治療は、まず徹底的に, 冷えとりから。

とも治療室の花粉症治療は、まず徹底的に冷え取りから。

シーズン前からのお手入れがマストですが、今からでも間に合います!

患者さんには、個別にツボを指導していますが、自分だけでやる場合は、よく体を触ってみることから始めてください。

触ること自体が「ケア」になっています。触るときに あらかじめ手は暖かくし、お手入れしてふわふわすべすべにしておくと、なおよしです。

まずはお腹、背中、腰を触って、冷たいところを重点的に、冷え取り小豆灸をできるだけ毎晩、あたためて。 これで、身体のベースを作っていきましょう。

毎日コツコツ、で、症状も驚くほど軽くなることがありますし、何のデメリットもないので、ぜひお試しを。

簡単手作り小豆灸の作り方はこちら