七草がゆは、せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな(かぶら)、すずしろ(大根)という七草のお粥を食べて無病息災を願う、祈りの行事です。
ならわしとしては前日の1月6日の夜に用意した七草を刻み、7日の朝に炊いたお粥の中に入れて朝食でいただきます。
おかゆは、どんなつくり方でもOK。残りごはんを煮る雑炊式で十分です。
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吉本ばななさんのお姉さまの作り方
『開店休業』吉本 隆明 , ハルノ宵子 (著) で紹介されていた吉本家のレシピがとてもおいしそうだったのです。
詳しくは著書を読んでいただくとして、ざっとポイントを紹介します。こういうものは、直観で作ってよいのです。お菓子のように精密に組み立てる必要がないので。
1)野菜は前もってよく刻んでおき、多めの塩でもんでおいておく
2)おかゆには餅が入る
3)炊き上がったおかゆに、塩もみ野菜をよくしぼってちらす。
野菜が半生なので色も香りも格別です。お餅をいれることで、祭り食としてグレードアップ!
おもちは、古来から、特別なお供え物として 邪気をはらう役目がありました。小正月(陰暦の1月15日)までお粥に入れるおもちは「かゆ柱」と呼ばれ、無病息災にかかせなかったのです。
塩もみに時間が足りなければ塩を多めにすればOKです。ぜひお試しください。
七草囃子も
七草を刻むときに歌われる歌があります。
「七草なずな 唐土(とうど)の鳥が 日本の土地に 渡らぬ先に …」
歌うならわしもありました。貴重な音源はこちらをどうぞ。各地によって 歌はさまざま。
唐土の鳥が、日本の島に(歳時歌)鳥取市青谷町北河原
昭和56年(1931)8月24日、鳥取市青谷町北河原で採集
https://www.pref.tottori.lg.jp/265939.htm