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食の基本おさらい。一番できていないところから一つだけ。

食の基本おさらい
できていないところから一つずつ

とも治療室では、季節に合わせた「食と生活の個別アドバイス」を行っています。
ここにあるのは、一般的で誰もが知っているような基本。でも、実際に“続ける”のは意外とむずかしいものです。

まずは、できていないところを一つだけ。
1週間、1ヵ月でも続けてみてください。からだの変化がきっと感じられます。


日々の食べ方の基本

  • 食べるときは食べる。 五感で味わい、作ってくれた自然と人に感謝を。ながら食べはNGです。
  • 食後は軽く体を動かす。 散歩や家事など。疲れる日は休むことを優先に。
  • 一日のメインは昼食。 朝と夜は軽めが基本です。
  • おなかペコペコな時間を大切に。 空腹は自然なリセットのサイン。
  • 毎日ほぼ同じ時間に。 消化リズムが整うと体調も安定します。
  • 前の食事が消化されてから食べる。 詰め込みすぎは胃腸に負担。
  • よく噛む。ただし「おいしいうち」に。 温かいものは冷めないうちに。
  • 腹七〜八分目で笑顔の体に。 少し足りないくらいがちょうどいい。
  • 体温以上のものを中心に。 起き抜けは常温〜温かい飲み物を。

体調がすぐれないときの食事

避けたいもの:
刺激物・味の濃い料理・油っこいもの・甘いもの・生もの・冷たいものなど。

不調のときは「余分なもの」を抜いて休ませましょう。
おやつは本来、子ども向けの習慣。大人は“自分のための選択”で整える時期です。

食欲がない・胃が重いときは、あたたかい汁物やおかゆだけで過ごす日に。無理に食べるより、回復が早くなります。


バランスと中庸を意識する

  • 多品目をバランスよく。 特に野菜不足に注意。旬の食材を取り入れて。
  • 極端に偏らない。 流行よりも、自分の体調を基準に。
  • 1日の食事量を分けて摂る。 小分けにするだけで胃腸が楽になります。

さいごに

食の養生に「正解」はありません。
体質も、人生も、ひとりひとり違います。
日々の小さな選択が、からだと心をゆっくり変えていきます。

季節ごとの食養生や体質相談は、
▶ 個別カウンセリング で承ります。
お一人おひとりのリズムに合わせた方法を一緒に見つけていきましょう。

*公式サイト内のすべての著作権はとも治療室にあります。無断転載・転用はご遠慮ください。

佐藤 初女(さとう はつめ、1921年10月3日 - 2016年2月1日)【ホリスティック養生の偉人】

森のイスキア今日もふっくらおいしそうに炊き上がったごはんが輝いている森の中に憩いの場、やすらぎの場をつくり、「食はいのち」と訴え続けてきた佐藤 初女さんは、「おむすび」をはじめとする料理で有名な福祉活動家、教育者として知られます。

青森県の岩木山のふもとで、救いを求めて訪れる人たちの癒やしの場「森のイスキア」は、1995年に公開された龍村仁監督による『地球交響曲(ガイアシンフォニー)第二番』で有名になりました。

女優・大竹しのぶさんや、総理大臣夫人・安倍昭恵さんなど数多くの有名人が「おむすび」を学んだことでも有名です。

直接彼女にお会いした知人の話をきくと、そのおいしさ、たたずまい…がじんわりと伝わってきます。

著書もたくさん出ています。

そっとひらくと、ふんわりと優しいものと、そして凛とした強いものが同時に立ち上がってきます。

 

日本のマザーテレサともいわれる彼女の伝えてきた大事なことが、著書から感じられます、どうぞ、ぴんときたらお手に取ってみてください。

「食はいのち、食は生き方。」…

とも治療室で 患者さんに、折に触れ話していますが ほんとうに、私たちの命は、食べるものでできています。

食べるものの質をよくすること、丁寧に自分の口に入れるものを選び、あつらえることは、自分へのなによりの愛情です。

全部を、最高のものにしよう、とするのは、気が重く 忙しい現代人はかえって疲れてしまうかもしれません

自分の暮らしの中の、ほんの一部でもいい。

いっぱいのお白湯でも、心をこめれば、ごちそうにもなります。そんなことからはじめてみましょう。

そして、「心のこもった食べ物」をみつけて味わいましょう。丹精込めて作られた、食材もよし、飲食店でもよし。

そんなくりかえしのなかで 自分なりの食の原点 が 培われてきます。

初女さんのことばのなかには、そんな、食の原点へ導いてくれるヒント、宝物がたくさんあります。