森の中に憩いの場、やすらぎの場をつくり、「食はいのち」と訴え続けてきた佐藤 初女さんは、「おむすび」をはじめとする料理で有名な福祉活動家、教育者として知られます。
青森県の岩木山のふもとで、救いを求めて訪れる人たちの癒やしの場「森のイスキア」は、1995年に公開された龍村仁監督による『地球交響曲(
女優・大竹しのぶさんや、総理大臣夫人・安倍昭恵さんなど数多くの有名人が「おむすび」を学んだことでも有名です。
直接彼女にお会いした知人の話をきくと、そのおいしさ、たたずまい…がじんわりと伝わってきます。
著書もたくさん出ています。
そっとひらくと、ふんわりと優しいものと、そして凛とした強いものが同時に立ち上がってきます。
日本のマザーテレサともいわれる彼女の伝えてきた大事なことが、著書から感じられます、どうぞ、ぴんときたらお手に取ってみてください。
「食はいのち、食は生き方。」…
とも治療室で 患者さんに、折に触れ話していますが ほんとうに、私たちの命は、食べるものでできています。
食べるものの質をよくすること、丁寧に自分の口に入れるものを選び、あつらえることは、自分へのなによりの愛情です。
全部を、最高のものにしよう、とするのは、気が重く 忙しい現代人はかえって疲れてしまうかもしれません
自分の暮らしの中の、ほんの一部でもいい。
いっぱいのお白湯でも、心をこめれば、ごちそうにもなります。そんなことからはじめてみましょう。
そして、「心のこもった食べ物」をみつけて味わいましょう。丹精込めて作られた、食材もよし、飲食店でもよし。
そんなくりかえしのなかで 自分なりの食の原点 が 培われてきます。
初女さんのことばのなかには、そんな、食の原点へ導いてくれるヒント、宝物がたくさんあります。