延命の水「寒九の水」…お水取りのチャンス。
古来から、寒中は 水の質が良いとされており、「寒の水」を使って寒紅の製造、酒・醤油・味噌などの寒仕込み、刀研ぎ、鏡研ぎ、紙漉きなどが行われてきました。
おそらく、気温が低いために雑菌が少なく、不純物が少なく、そういったことがうまくいくことが経験で分かったのでしょう。
この、寒中に汲んだ水を「寒の水(かんのみず)」と呼びます。とくに寒に入って9日目の「寒九(かんく)」の日に汲んだ水は「寒九の水」と呼ばれ、そのままでも薬として 珍重されました。
機会があれば、ぜひ、寒九のお水取りをなさってください。
水はすべての基本。これを使って保存食を作って1年食べたり、さしあげたりと、「特別な水」を生活に取り入れるのは新鮮なものです。小さなことに気持ちを心をこめる、なにげないことですが、ホリスティック養生ではたいせつなことなのです。